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『犬鳴村』、21世紀にこんなおぞましい映画が観られる喜びを満喫。

『犬鳴村』鑑賞。

『呪怨』の「家」が「村」にパワーアップかしら?
と見始めたら東映ホラーの快作『犬神の悪霊』を彷彿させる内容でビックリ。

21世紀にこんなおぞましい映画が観られる喜びを満喫。

本公開終了後はトンネルホラーの自作『案山子/KAKASHI』と2本立て名画座上映希望。
もし三鷹オスカーが健在だったら『犬神の悪霊』、『犬鳴村』、『案山子/KAKASHI』の3本立てをやって欲しいです(^^)
https://inunaki-movie.jp/

 

DC版収録『ブリキの太鼓』Blu-rayが凄すぎる!

な、なんと!
『ブリキの太鼓』と『怪奇な恋の物語』のBlu-rayを頂いてしまった!
ニューラインさんとハピネットさんに深く感謝!!
『ブリキの太鼓』のオスカルが悲鳴?をあげるとガラスが割れるくだりは『リング0』で貞子が悲鳴をあげるとライトや鏡が割れるシーンで大いに参考にさせていただきました。
142分の劇場公開版と、163分のディレクターズ・カット版を収録。しかも、テレビ朝日で放映された際の日本語吹き替え音声も収録。

特典のフォルカー・シュレンドルフ監督のインタビューによると、当初、163分で完成させて原作のギュンター・グラスも大満足の出来だったが、試写で映画会社の役員達が「長すぎる! 切れ!」と言ってきたので仕方なくカット。

ところが、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したので映画会社に「元の長い版を作らせて欲しい」と願い出たら「ダメだ!」の一言だったそうな。

なぜかというと、「現在の142分版が未完成版と思われるのは困る」という理由。しかも、シュレンドルフは「本当はもっと長かったとは口外しない」という書面にサインもさせられたとのこと。

『この世界の片隅に』が評価されたので、監督の希望に添って『この世界のさらにいくつもの片隅に』を作ったのとはまるで逆の映画会社の対応に唖然としましたね。

しかも、シュレンドルフによるとこの映画会社がユナイテッド・アーティストだったというのでさらに唖然。

1979年のカンヌ映画祭は『地獄の黙示録』と『ブリキの太鼓』がパルムドールをダブル受賞するという異例の事態になったのだけど、『地獄の黙示録』も欧米ではユナイテッド・アーティスト配給作品で、こちらは当初からコッポラの要望で結末の違う70ミリ版と35ミリ版の2パターンの公開が認められていた。

たぶん、大ヒット作のないフォルカー・シュレンドルフ作品は冷遇して、『ゴッドファーザー』で当時世界興収ナンバーワンの監督になっていたコッポラは優遇するというユナイテッド・アーティストの忖度があったのでしょうね。

しかし、ユナイトはその後、『ディア・ハンター』で賞を総なめにしてヒットもさせたマイケル・チミノ監督の完全主義に振り回された『天国の門』で大失敗して倒産。

シュレンドルフは「いい気味だ」と思ったんじゃないかしらね。

過去の実績だけで作家にお金を投資するのは間違いであるという好例です。お金を出す側も作家としっかり向き合って、作品を育てていくべきです。

話が長くなりました。

『ブリキの太鼓』のBlu-rayが色々とあまりに素晴らしいのでつい興奮してしまいました。
映画好きならば買って損のないディスクだと思います。

『怪奇な恋の物語』はこれから堪能させていただきます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000311.000031422.html
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役者の不倫でテレビドラマの内容の改変に思うこと。

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『カメラを止めるな』の中でも登場した「テレビは作品じゃなくて番組なんだ」という台詞は、テレビ業界で仕事をするとたまに耳にする文言です。
『病院で念仏を唱えないでください』を観てないけど問題の女優さんの出演シーンをカットして放映したということなんですかね?

だとすると、作り手の皆さんのお気持ちを考えると、なんともやるせなくなります。

不倫は良くないです。

でも、「ここまでしないとならないのかなぁ?」と疑問には思ってしまいます。

もちろん、民放テレビの場合、スポンサーありきで成り立っているから仕方ない側面もあるわけですが、作品は作品ですからね。

問題を起こした男優さんはそこそこ売れっ子でしたから、既に完成している映画やドラマが作り直しになったり、公開や放映が延期や中止になったりなどという事が起きないことを願うばかりです。

ところで、今回の件で小規模公開だった『寝ても覚めても』という作品を知った方も多いのではないかと思います。純粋に楽しむのは難しくなってしまったでしょうけど、私は高く評価してますし、カンヌにも行ったほどの作品ですので、機会があったらご覧になってみてください。

いずれにしても、三谷幸喜さんが大河ドラマの制作発表でおっしゃっていた「自分はヤバいかなぁ、と思う役者さんはオファーを断ってください」ということですかね。

一番可哀想なのは作品ですからね。

もちろん、作り手もしっかりした心持ちで仕事をしていかないとならないですけどね。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6349194

『リング0 バースデイ』公開から20年。これからも頑張らないと!

20年前の2000年1月22日の本日が、『リング0 バースデイ』公開初日だったのに今気付きました。
1991年の低予算OV『ほん怖』が処女作ですから、角川映画=東宝配給作品を手がけた自分に我ながら驚きましたね。
初日舞台挨拶後、監督業に大反対だった母が「良く頑張ったね」と喜んでくれたものの、父は「ここまで来たら退きようがない。ま、頑張れよ」と不安げに微笑んでいたのが忘れられません。
父の不安の通り辛いこともありましたけど、なんとか20年やってきました。これからの20年も頑張らないと!

 

米国ワーナーとユニバーサルのディスク流通事業統合は、まるで「ダイニチ映配」。

ワーナー&ユニバーサル

米国ワーナーブラザース・ホームエンタとユニバーサルピクチャーズ・ホームエンタがディスク流通事業を統合するというニュースはちとショック。なにしろ自分は大学卒業後、ビデオソフト販売会社に就職し、そこを脱サラしてレンタルビデオ店向けの専用映画OV(オリジナルビデオの略)で『ほんとにあった怖い話』を企画、脚本、監督をして監督デビューをした身です。
ですから、なんだかんだ言ってVHS、βからDVD、Blu-rayと発展してきた映像パッケージメディアには一角ならぬ想いがあります。
しかし、ワーナーとユニバーサルというハリウッドメジャーのディスク流通部門が統合されるというのはディスク市場が危機的状況にある証でしかありません。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1229500.html?fbclid=IwAR1pR4PRMe9bq_MnyTNo8mIcy1G-x5FCI2SCZHocPtMd_2RgoD63fz93Ig8

日本では1970年、斜陽化した映画業界で大映と日活が配給統合会社「ダイニチ映配」を設立させた事例があります。しかし、この「ダイニチ映配」は一年しか持ちませんでした。
そして、大映は倒産、日活はロマンポルノで食いつなぐことになりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%81%E6%98%A0%E9%85%8D