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世田谷文学館「伊藤潤二展 誘惑」は今月27日~9月1日。私が行けるのはGW明け。

世田谷文学館「伊藤潤二展 誘惑」は今月27日~9月1日まで。
その後は兵庫県・市立伊丹ミュージアムで開催予定ですね。
GWがちょっと忙しいので、私が行けるのはGW明けになるのが悔しい。
jhorrorpj.exhibit.jp/jiee

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『ぼくらの七日間戦争』などの作家、宗田理さんのご訃報。

『ぼくらの七日間戦争』などの作家、宗田理さんが亡くなられたとのこと。
私がお世話になっている角川つばさ文庫では『ぼくらの七日間戦争』をはじめとした「ぼくら」シリーズは超人気シリーズ。
『恐怖コレクター』などでの打ち合わせでは、「90才を過ぎても新作を発表する宗田先生は凄すぎるし、励みになりますね」と度々話し合っていました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

「運も実力のうち」、まず運を引き寄せないと奇跡も起きません。

4月13日(土)、新文芸坐「ホラーマニアックス血みどろオールナイト2024」にお越しくださった皆様ありがとうございました。
映画ライターの山崎圭司さんが、当然ではあるのですが、それぞれの作品背景に大変に詳しくて壇上に立っている身なのに、観客の皆さん同様に目から鱗が落ちました。
誰もが知っている大ヒット作や、一流作品は幸運のオブラートに包まれているから、作品製作の過程もファンタジー化してしまうものです。それら作品のメイキングストーリーは、映画作りに「夢」を与えてくれるけど、現実的勉強にはあまりならなかったりします。
でも、今回上映されたB級とかそれ以下と言われる作品群は、映画製作の裏側が剥き出しになってくるので、色々と現実的な勉強になりますね。
『ナイトメア』はトム・サヴィーニのクレジットが出てるけど、トム・サヴィーニがどこまで関わったかよく分からない作品でもあったとのこと。
『ジュリア 幽霊と遊ぶ女』も、大ヒット作『ローズマリーの赤ちゃん』のミア・ファロー主演のホラーという事で大いに期待された作品だったのに、様々な事情があってその期待とはちょっと方向性が違った作品になってしまったようですね。
出資会社やメインで関わる人々の意向で、企画のコンセプトや目標が変質していくのが映画作りの難しいところ。
監督の経験としては、当初のコンセプトにこだわったり、自分の不器用さから頓挫してしまった作品もある。
作品が完成し公開されることが「幸運」だし、それが高い評価を得てヒットするのは「奇跡」です。
「運も実力のうち」と言われるので、とにかく精進するしかないですね。まず運を引き寄せないと奇跡も起きませんからね。
そんなことを思った夜でした。

『戦慄のリンク』の主演、傅孟柏Fu Meng-Po(フー・モンボー)も、台湾で活躍中の田中美晴も無事とのことです。

4月3日午前に台湾で大地震発生。
『戦慄のリンク』の台湾俳優、傅孟柏Fu Meng-Po(フー・モンボー)に心配でメッセージを送ったら、「自分も家族も無事です」と返信が来ました。
日本のファンの皆さんも安心してください。
また、『Z-ゼット- 果てなき希望』の主演俳優の一人で、現在は台湾で活躍している田中美晴も「無事です」と連絡が来ました。
両者のファンの皆さんご安心ください。
ですが、多くの方々が被災されているようなので、日本からできる限りの事をしないとですね。

複雑な人物と原爆開発という難しい題材が、監督の資質とピッタリ合っている傑作映画『オッペンハイマー』。

『オッペンハイマー』鑑賞。
登場人物が多いし、いつものノーラン節で時系列メチャクチャなので疲れる。
それでもクリストファー・ノーランの最高傑作だと思えるのは、オッペンハイマーという複雑な人物と原爆開発という難しい題材が、監督の資質とピッタリ合っているからだろう。
また、原作は未読だけど、昔からマンハッタン計画やオッペンハイマーのNHK特集などは真剣に見てたし、本作ではマット・ディモンが演じたマンハッタン計画の責任者グレーヴス将校をポール・ニューマンが演じた『シャドーメーカーズ』の内容をかろうじて覚えていたので馴染みがあったので助かった。
そう言えば、『キリング・フィールド』、『ミッション』のローランド・ジョフィ監督作だけど未公開になった『シャドーメーカーズ』について言及している『オッペンハイマー』の解説や評論をほぼ見かけたことがない。
ポール・ニューマンと言えども、今回の『オッペンハイマー』同様のバイアスがかかってビデオスルーになったのかしら? まあ、あまり面白い映画ではなかった記憶だけど。
あと、京都を目標リストから外したものの、原爆投下そのものは推進したヘンリー・スティムソン陸軍長官をジェームズ・レマーが演じているのが興味深かった。レマーの奥さんは日本人で本人も日本語がかなり堪能な人だから、なんだか複雑な気持ちになってしまった。だけど、1,200円の充実したパンフレットにジェームズ・レマーの名前が載ってない。
それにしても、所々に入る核分裂のイメージ映像がまるで『2001年:宇宙の旅』のスターゲートの様で、外宇宙での自分発見の旅の物語『インターステラー』に対して、『オッペンハイマー』は内宇宙での自分発見の旅の物語と受け取られて、興味深い作品でした。
https://oppenheimermovie.jp/#modal
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