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洋泉社さんから『死の海』(後藤宏行・著)をいただいた。早く読まねば!

洋泉社さんから後藤宏行・著『死の海』をいただいた。

とてもとても興味深いルポルタージュなので、しっかり読んで紹介しようと思ったのだけど、立て込む雑事に読破が先になってしまいそうなのでとにかく紹介だけを…。

昭和30年7月、三重県津市の中河原海岸で36名の女子中学生が死亡した水難事故。天気も良く穏やかな海だったのになぜそんな事故が起きたのか?
生き残った生徒が「防空頭巾を被った何十人もの女に足を引っ張られた」と語ったことから、いまだに「本物の心霊事件」と語られる事に。

当時の新聞や雑誌記事、それに裁判の記録も豊富に引用して、この戦後最大の心霊事件の謎を詳細に解明しているようですね。
うーん、早く読みたい!

追記:私の監督、高橋洋脚本の『リング0』のファンの方は「あ!」と思われたと思いますが、冒頭の「貞子が予言した水難事故」のエピソードはこの事故がヒントになっています。
https://www.yosensha.co.jp/book/b471286.html

後藤宏行・著『死の海』(洋泉社)

後藤宏行・著『死の海』(洋泉社)


鶴田法男が「Jホラーの父」と呼ばれている理由。

私がなぜ「Jホラーの父」と呼ばれているのかを自ら説明すると安っぽくなるから止めておけ、と所属事務所の人間に忠告されることがあります。

ですが、「『リング』の3作目の監督なのになぜ?」、「『リング』がヒットした後にTV『ほん怖』が始まったのになぜ?」と、素朴な疑問を投げかけられる事がたまにあるので簡単に説明をしておきます。

1991~92年にビデオ専用映画『ほんとにあった怖い話』シリーズを私が企画立案から手がけて監督をして発売しました。

その中に写真のような「黒い服の男」や「赤い服の女」という幽霊を登場させました。

自分が子供の時に見た幽霊を再現するつもりで撮ったのですけど、これがどうやら大変に画期的だったのです。
当時は、もう一つの写真のように「幽霊=お岩さん」が一般的でしたし、「ホラー=内臓や血が噴き出すスプラッタホラー」でした。

しかし、私のビデオ『ほん怖』シリーズは「恐い顔の幽霊」も、「内蔵や血しぶきが飛ぶシーン」も全く無いのに「とても怖い」と当時、全国に1万軒以上あったレンタルビデオ店で大変な人気を博しました。

「Jホラー」という言葉がまだ無かったので、「心霊写真テイスト・ホラー」とか「心霊ホラー」とか呼ばれていましたね。

その後、同様のホラーを作って欲しいとビデオ会社から連絡をもらい何本か心霊写真テイスト・ホラーを撮っていましたところ、1996年に『女優霊』という作品が公開されて評判になり、1998年に同じ監督、脚本家コンビの『リング』が大ヒットして社会現象になったわけです。
この2作を見た私は「あれれ? 自分がビデオ作品で細々とやってきた演出とそっくりだぞ!」とショックを受けたわけです。

しかし、脚本の高橋洋氏も中田秀夫監督も「鶴田作品に影響を受けた」と公言してくれたので、胸をなで下ろした次第でした。
しかも、『リング』の3作目を中田秀夫監督が撮らないので、私に任せるというありがたいお話も頂いたわけです。

その頃、1997年にサイコ・ホラー『CURE』を発表して世界に衝撃を与えた黒沢清監督も、ビデオ『ほん怖』が発売された初期の頃から事あるごとに賞賛してくださっていたので大変にありがたかったです。

それら諸々の評価から『リング』3作目以外のホラー映画の企画のオファーも頂きました。
しかし、私が取り組んできた「心霊写真テイスト・ホラー」ではなくて、「スプラッタ・ホラー」だったり、明らかに『リング』の二番煎じ的内容だったりしました。

黒沢監督、中田監督、高橋洋さんらがあれだけ褒めてくれているのに、自分は否定してきたスプラッタ・ホラーや、明らかに『リング』の二番煎じを作ったらダメだろう、と考えすぎるほどに考え込んでしまいましたね。もの凄いプレッシャーが襲ってきたりもしていましたね。

『ほん怖』をテレビ化するというのは、元々は『ほん怖』映画版を作りたかったからなのですが、一方で『リング』のような優れた心霊ホラーが出来てしまった中に戦いを挑むのは相当にしんどいという思いもありました。
ですから、映画ではなくてテレビという別の舞台で頑張ってみようと胸の内で計算していたところはあった気がします。

そして、フジテレビ『ほん怖』は1999年夏に稲垣吾郎さん、黒木瞳さん、池脇千鶴さんら豪華キャストの単発オムニバスドラマとして放映。そして、企画段階では『リング3』と呼ばれていた映画は『リング0 ~バースデイ~』のタイトルで2000年正月第二弾で東宝公開。

長くなりましたけど、そんな流れがあるので「Jホラーの父」と呼ばれています。

2009年、フジテレビ『ほん怖』10周年時の特設サイトに、ビデオ『ほん怖』とフジテレビ『ほん怖』企画時の詳細を記してあります。↓
http://www.howrah.co.jp/tsuruta/honkowa_kaisohroku/index.html

お岩さんJHV『ほんとにあった怖い話』霊のうごめく家 黒い服の男テロップ入りJHV『ほんとにあった怖い話』夏の体育館_赤い服の女テロップ入り

1991年7月発売 ビデオ『ほんとにあった怖い話』

1991年7月発売
ビデオ『ほんとにあった怖い話』

1992年1月発売 ビデオ『ほんとにあった怖い話/第二夜』

1992年1月発売 ビデオ『ほんとにあった怖い話/第二夜』

1992年7月発売 ビデオ『新・ほんとにあった怖い話/幽幻界』

1992年7月発売
ビデオ『新・ほんとにあった怖い話/幽幻界』

『ほん怖』DVD米国版ジャケット

『ほん怖』DVD米国版ジャケット

今夜『この世界の片隅に』NHK放映。2016年「三鷹コミュニティシネマ映画祭」の「片渕須直監督特集」の思い出。

いよいよ今夜21時より、NHK総合で『この世界の片隅に』放映!
私と実兄がスーパーバイザーを務める「第7回 三鷹コミュニティシネマ映画祭」で「片渕須直監督特集」を開催したのは2016年11月23日。
 
『アリーテ姫』と『マイマイ新子と千年の魔法』の2本立てに片渕監督のトークショー。
 
11月12日に始まった『この世界の片隅に』公開日からたったの11日後のことです。
 
数年前から「片渕須直監督特集」の開催を提案していた映画祭実行委員、関根響一氏(写真左)の尽力で実現したことでした。
 
片渕監督の新作が秋に公開されるらしいという関根氏の情報を聞いて、「だったら開催してみようか」と実行委員がやっと重い腰を上げたのが、この年の春でした。
 
私は『この世界の片隅に』の真木太郎プロデューサーとお付き合いがあったので、開催に向けてのサポートをすることになりました。
 
映画祭の準備を始めてから『この世界の片隅に』が完成し、その評判は業界内にあっという間に広がり、私の耳にも入りました。
 
その頃、新海誠監督『君の名は。』が空前の大ヒットになっていたので、今年はアニメに勢いがあるし、『この世界の片隅に』は非常に評判が良いからきっとヒットするのではないかと無責任に考えました。
 
その事を真木プロデューサーに電話で素直にお話ししたら「作品にはもちろん絶対の自信はあるけど、『君の名は。』みたいな若者に受ける内容じゃないからね」とボソリと不安を口にされていたのがいまだに耳に残っていますね。
 
そして、その後、マスコミ試写が始まって、私もいち早く鑑賞させていただいたわけです。
 
もう本当に、筆舌に尽くしがたい感動というのをはじめて味わいました。
マスコミ向けの試写会場で客席から自然と拍手が起きるというのもはじめて体験しました。
 
そして、公開前に絶賛の嵐が飛び交い11月12日の公開からはメイン館のテアトル新宿が連日満席が続き、若い人達も集客して真木プロデューサーの不安などあっという間に吹き飛ぶ状況に。
そして、11月23日の我が映画祭の「片渕須直監督特集」は前売りで完売。
 
トークショーではやはり片渕監督を昔から応援するライターの廣田恵介氏に聞き手に立って頂き開催。
その模様のレポートが下記にアップされています。
今夜の放映を前にご一読頂くのも一興かと思います。
 
なお、写真左のポスターや映画祭サイトをご覧いただくとわかるように「第7回 三鷹コミュニティシネマ映画祭」では11月19日に「新海誠監督特集」を組んで新海監督にもお越し頂いておりました。
 
これも『君の名は。』が空前の大ヒットになるなんて誰も予想していなかった公開前から準備したことなので実現したことでした。
 
2016年の当映画祭は、まさに奇跡の映画祭でしたね。映画の神様に心から感謝しております。

中央、片渕須直監督。 左、「片渕須直監督特集」を企画・推進した三鷹コミュニティシネマ映画祭実行委員、関根響一。 右、鶴田法男。 右端、『この世界の片隅に』主演のすずさん。

中央、片渕須直監督。
左、「片渕須直監督特集」を企画・推進した三鷹コミュニティシネマ映画祭実行委員、関根響一。
右、鶴田法男。
右端、『この世界の片隅に』主演のすずさん。

8月9日(金)発売『恐怖コレクター 巻ノ十二 罠だらけの願い』見本完成!

『恐怖コレクター 巻ノ十二 罠だらけの願い』の見本が完成しました。
8月9日発売です。
今回、千野フシギの超レアなあんな姿が……!
読者の皆さんお楽しみに!
https://tsubasabunko.jp/pr…/kyofucollector/321809000130.html

https://tsubasabunko.jp/product/kyofucollector/321809000130.html

https://tsubasabunko.jp/product/kyofucollector/321809000130.html

『トーク・トゥ・ザ・デッド』の残念なデリヘル嬢がとうとうNHK主演に!

7月27日(土)、11:30~ NHK総合のよるドラ『だから私は推しました』の主演は桜井ユキ。

自作『トーク・トゥ・ザ・デッド』をご覧になっている方は、ネジのゆるいデリヘル嬢と言えばお解り頂けると思います。オーディションで選んで大抜擢した新人女優さんでした。

その後、『悪霊病棟』では一番の悪の権化キヌ役、『怪奇大作戦 ミステリーファイル/深淵を覗く者』では最初の犠牲者、『ほん怖/奇々怪々女子寮』ではビューティサロンの店員役と出てもらいました。

最近は映画『スマホを落としただけなのに』や、テレ朝『東京独身男子』でも重要な役を演じていましたけど、とうとうNHK連ドラの主演に抜擢されましたね。

最近は縁遠くなりましたけど、無名の時に目を掛けた役者さんが活躍してくれるのは本当に嬉しいものです。
https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/doruota/?fbclid=IwAR1b8DdiY9On4AcDARXNn8Mil7l6J5Zz6wM6EbcOlnsVaYu7UTDL2_xaWSA