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6月で『恐怖コレクター』発売開始から10周年! 角川つばさ文庫からお祝いしてもらいました!

6月で『恐怖コレクター』発売開始から10周年!
角川つばさ文庫編集部にお祝いしてもらいました。嬉しい!
これも10年もの間、千野フシギ、ジミーらの旅を応援してきてくれた読者の皆さんのおかげです。深く感謝!
そして26巻目『引きさかれた兄妹』は6月11日頃発売!
https://tsubasabunko.jp/product/kyofucollector/

 
写真は左、鶴田法男、右、佐東みどり。
IMG_0103『恐コレ』10周年お祝い
『恐怖コレクター 巻ノ一 顔のない子供』は2015年6月15日に発売されました。
各地の都市伝説の呪いを赤い手帳で〝回収〟して歩く謎の少年、千野フシギの恐怖の旅が、ここから始まりました。
恐コレ1

「この映画のおかげで米農家をしばらく続けられることになった」という『侍タイムスリッパー』の安田淳一監督の言葉に、映画界の末席を汚している身としては勇気をもらえました。

『侍タイムスリッパー』のアクスタが出てるんですね。作品が好きだからというだけでなくて、安田淳一監督を応援したくて思わずポチりました。
日本外国特派員協会の会見で安田監督が日本の米農家の厳しい状況を語っていて、あらためて応援しないといけないと思った次第です。
『侍タイムスリッパー』は、安田監督のオリジナル脚本を、監督ご自身の資金で作った映画なので、我々が作品を鑑賞したりグッズを買ったりすれば、GAGAなど配給業者に手数料が落ちるにしても、監督に金銭的還元が確実に出来るはずなので気持ちが良いです。
以下、一般の方はあまりご存じないと思いますからあらためて記します。
実は日本の映画監督には著作権がありません。
ですから、決められたギャラを貰うだけで、映画館で映画を観てくださっても特別な契約をしてないかぎりはそれ以上の金銭は監督には一銭も入ってきません。
DVDや配信で人気になった場合、二次使用料が入ってきますが、これも業界の慣例、というか紳士協定でそうなっているだけで、日本の制度においては映画会社やテレビ局等はどんなに作品がヒットしても監督に印税等を払う義務はありません。
多くの場合、映画会社やテレビ局はその紳士協定に従ってくれますが、大手企業でも従ってくれないところもあります。
『侍タイムスリッパー』から話がそれましたが、本作については観客が本作を面白いと思ってお金を使えば資金を工面した製作者でもある監督に確実に還元できるわけです。
ただし、役者さんには普通は還元できません。ハリウッドのように出演料が興収の?%などという契約を交わしていれば話は別ですが、日本ではそういう契約はなかなか難しいです。
安田監督がしきりに「役者さんが注目されてほしい」とおっしゃっているのは、そういう背景があってのことでしょう。
なんだか生臭い話になってしまい申し訳ありません。
ですが、『侍タイムスリッパー』のヒットで嬉しいのは、普段は「映画は儲からない」、「借金を抱えるだけでリスキーすぎる」とか言われがちなのに、「この映画のおかげで米農家をしばらく続けられることになった」とおっしゃる安田監督の言葉に、映画界の末席を汚している身としては勇気をもらえたことです。
安田監督とはレインボータウンFM「岡村洋一のシネマスクエア」の番組内で、電話で少しお話をしただけにすぎませんが、あらためて安田淳一監督に感謝したいと思います。

『浦沢直樹の漫勉neo/大友克洋』視聴。『霊のうごめく家』製作の発端は黒沢清監督『スィートホーム』でした。

『浦沢直樹の漫勉neo/大友克洋』をやっと視聴。
大友克洋氏は大林宣彦監督『HOUSE ハウス』を観て、「日本に洋館は合わない」と思い『童夢』の舞台を団地にされたとの事。
私の代表作OV『ほん怖』の一編『霊のうごめく家』は、黒沢清監督『スィートホーム』を観て同様の見解を持ったのが製作意欲の発端でした。
日本家屋を舞台にして欧米映画が得意とする幽霊屋敷映画を作ろうと思ったわけです。
約30年前、黒沢清監督にはじめてお会いしたときに、若気の至りでそのことを素直にお伝えしたら、「『スィートホーム』が『霊のうごめく家』に影響を与えているなら本望ですよ」とおっしゃってくださいました。
あのとき、黒沢監督の器の大きさにひたすら敬服しましたね。

今回の経営陣の刷新をきっかけに『ほん怖』のみならず、フジテレビさんの社内風土が大きく変わることを切に願っております。

【この投稿を私、鶴田法男に断りなく記事等にすることは禁じます】

この記事の「成功体験にとらわれていた」という見出しを見て、私がフジテレビ『ほんとにあった怖い話』(以下、『ほん怖』)から身を引いたキッカケの一つを思い出しました。

1991年、私が原作コミックの映像化をゼロから企画してオリジナルビデオ版『ほん怖』を作り、それを元に、1999年に立ち上がったのがフジテレビ版『ほん怖』でした。
朝日新聞出版さんが発行する優れた原作コミック(現在の誌名『HONKOWA/ほん怖』)があってのことですが、先述の通りその映像化は私が企画して立ち上げたものでしたから、自分にとって本当に大切なライフワークだと思って取り組んでいました。
しかし、それでもフジテレビ版から身を引いたのは、当時のフジテレビの社員プロデューサーさんに「ワンパターンで良いんです。新しい事をやろうとしないでください」と常に言われていたのが一つの要因でした。
1999年にフジテレビ版が始まったときはテレビ番組の企画や恐怖表現として画期的だったので高い視聴率を取り、後にプライムタイムのレギュラーシリーズになりました。
しかし、その後、スペシャル番組になってからも10年以上も続くと、斬新だった企画内容も恐怖表現もマンネリ化しますから、部分的にトライ&エラーをするべきと私は主張したのですが、当時の社員プロデューサーさんは一切受け付けず、「ワンパターンで良いんです」と繰り返し言われ続けました。
しかし、作品作りや芸術表現においては、常に模索をしないと成長も発展もありません。
そう語って食い下がると、「うちの会社はそういう会社なんです」と答えが返ってきました。
大手企業の会社員としてはそれで良いのかもしれませんが、自分はフリーの出入り業者に過ぎませんから、このままズルズルとフジテレビ『ほん怖』を撮り続けてもオワコン監督になってしまう不安しか思い描けませんでした。
ですので、その数年前から取り組んでいた小説家業が評価され始めた感触があったのと、中国からのオファーも来ていたので、断腸の思いでしたが、2016年を最後に『ほん怖』から身を引くことにしたのでした。
それに、フジテレビ『ほん怖』の助監督を長年務めてくれた演出部や各スタッフは本当に優秀でしたので、ジジイは身を引いて新陳代謝をはかるべきとも思ったこともありました。
あれから9年が経ち、今はフジテレビ『ほん怖』の現場とのお付き合いもほとんどなくなったので、今年もあるのか分かりません。
ですが、今回の経営陣の刷新をきっかけに『ほん怖』のみならず、フジテレビさんの社内風土が大きく変わることを切に願っております。
https://news.yahoo.co.jp/articles/333f163b5c0253394af86e3d589c5a6b9196aa98
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『Page30』公開が来月に控える堤幸彦監督、女優、広山詞葉さんも「川越スカラ座閉館回避プロジェクト」に賛助!

日本映画監督協会の会合と会報に、「川越スカラ座閉館回避プロジェクト」を応援するために昨年10月末に「川越スカラ座・ハロウィン映画祭」を開催したことを伝えたところ、以下のようなことになりました。

堤幸彦監督、広山詞葉さん、そして、日本映画監督協会員かまだ ともゆき監督、ありがとうございます。

なお、「川越スカラ座閉館回避プロジェクト」は現在も進行中です。
https://k-scalaza.com/heikankaihi/heikankaihi.html

以下、川越スカラ座のX投稿のコピペです。

日本映画監督協会員、かまだともゆき監督のお声がけで、堤幸彦監督と俳優の広山詞葉さん他の皆さんからご賛助を頂きました!なお、堤監督、広山さん主演の『Page30』が4月11日より公開予定です。
https://x.com/k_scalaza/status/1901466770122346734
川越スカラ座 堤幸彦監督と女優、広山詞葉氏