「TSUTAYA閉店ラッシュで実感する“レンタル時代の終焉”」の記事を読んで思うこと。
私の家は旧・大映に一家が依存していたので、テレビの台頭で同社が倒産して辛い思いをする大人達を目の当たりにし、少年ながらいささかの不安を感じたのが1971年。
しかし、父親が経営していた大映封切り劇場を東映封切り劇場に切り替えて、更に名画座「三鷹オスカー」に切り替えて成功を収めたのが1977年。
一時は安泰に思えたものの、80年代中期からレンタルビデオが台頭し名画座が苦境に。
その頃、三鷹駅前再開発計画が浮上し映画館を新築する案もあったが、今までとは様々な条件が違ってしまうので、劇場を経営していた父親と兄は断腸の思いで踏ん切りを付けて閉館を決意。
一方、次男の私は大学卒業後の80年代中頃、戦国時代の養子縁組に出されるような気持ちでレンタルビデオ業界に身を投じることに。結果としてはビデオレンタル店やビデオメーカーが映画を作り、映画館を経営する時代が到来して、私は海外のフィルムマーケットに映画の買い付けに行ったり、父親も驚くような仕事も出来るようになったのだけど……。
その後も色々あって現在に至りますけど、世の中は「栄枯盛衰」、「諸行無常」だと、こういう記事を読むとあらためて実感します。
そう言えば、最近は「人間万事塞翁が馬」が私の口癖になっていますね。
ビッグモーター社長の社員への責任転嫁で、理不尽な状況に追い詰められる人が出ない事を願うばかり。
不正の責任を社員に転嫁していたビッグモーター社長の会見を見てて、「社員は悪くありません」と涙ながらに語っていた山一証券の社長会見と真逆だと思ったら、やはり同様に思った方がSNSに多数いたようですね。
逆に、ビッグモーター社長は「構造計算偽装事件」で「建築偽装を見逃した自治体に責任がある」と自治体に責任転嫁をはじめたヒューザー社長と同じだと思ったりもした。
「構造計算偽装事件」の時は、偽装をした一級建築士が「持病を患っている家内の治療費の為にヒューザー等からの無理な注文を拒否できなかった」と発言した事で、責任を感じたのであろう奥様が投身自殺をされてしまった。
他人事ながら本当にいたたまれず、忘れることが出来ない。
今回のビッグモーターの不正発覚で責任を押し付けられた社員さんや関係者さんの中から、早まった考えを持つ人が出ないように願うばかりです。
信頼していた仕事仲間や組織に理不尽な対応を受けて窮地に立たされると最悪の道しか考えられなくなる時があります。ですが、そんな時は今一度冷静に考えて頂きたいと切に願います。
『君たちはどう生きるか』鑑賞。巨匠、宮﨑駿監督を支えてきた鈴木敏夫プロデューサーの辣腕に敬服。
『君たちはどう生きるか』鑑賞。
作品の内容云々よりも、作家にとってプロデューサーの存在は本当に大きいと、今回の「宣伝一切無し」を断行した鈴木敏夫プロデューサーの意志力に敬服しました。
宮﨑駿監督の作品だから出来る「傍若無人な蛮行」だというのは当然よく分かっていて徹底的に貫き通していると思います。
『まあだだよ』は、「巨匠、黒澤明監督のジジイのマスター〇ーション映画」などと批判を受けてましたけど、本作も普通に宣伝をしていたらそういった批判が多く出る可能性があったと思います。作家性と芸術性は見事で魅入ってしまいますけど、ハッキリ言って娯楽性には欠けた映画ですからね。
でも、この宣伝方法で、作品の出来の善し悪しよりも宣伝のあり方に話題が集中したので内容への批判は目だ立たなくなっています。
宮崎監督と命運を共にしてきた鈴木敏夫プロデューサーはそこを見抜いていたと思います。
この巨匠とそれを支えてきたパートナーの関係をただただ羨ましく思いますし、敬服するばかりです。
作品の内容以上に高畑勲監督という希代の才能も一緒に歩んできたジブリの歴史が未来永劫残る日本が世界に誇る芸術だと、ひたすら感動するばかりです。
宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』が今、公開された、この時代に日本に生まれて良かったとつくづく思いました。


自作『ほんとにあった怖い話』とテレビ朝日『本当にあった怖い話』は全く違います。
私のビデオ映画『ほんとにあった怖い話』(91~92年発売)と、中田秀夫監督、高橋洋さんらが参加のテレビ朝日『本当にあった怖い話』(92年放映)を、海外の人が混同していて説明をするのにひと苦労。
テレビ朝日『本当にあった怖い話』には全く無縁なので、ほぼ同時期になぜこんなことが起きたのか分からないけど、「おそらく、87年に『ほん怖』の原作雑誌が誕生し、出版界でも小さな出版社から次々に「本当にあった~」等の似たホラー雑誌が生まれたのがテレ朝の企画に関係してるのかもしれません。」と返答しておいた。
ちなみに、米国でDVDリリースされた自作『ほんとにあった怖い話』は「Scary True Stories」のタイトル。
一方、中田秀夫監督らが参加したテレビ朝日『本当にあった怖い話』は「Carse Death & Spirit」のタイトルなので、全く違うのですけどね。


ホラー映画の伝道師、末廣末蔵氏が「鶴田法男の幻の傑作」と呼ばれる『亡霊学級』(1996)を紹介!
末廣末蔵さんが、未DVD化&未配信で「鶴田法男の幻の傑作」と言われているつのだじろう原作のオリジナルビデオ『亡霊学級』(1996年)をTwitterで紹介してくれました。
出演は、後に『星獣戦隊ギンガマン』のギンガピンクになった宮澤寿梨、『有言実行姉妹シュシュトリアン』を経て『女優霊』で悲惨な死に方をした石橋けい、言わずと知れたアンヌ隊員、ひし美ゆり子、『新・ほん怖 幽幻界』、『悪霊怪談』、そして『リング0』で伊熊平八郎博士の教え子を演じた水上竜士、さらに大学助教授役でなぜか黒沢清監督。また、原作のつのだじろう先生もご本人役で出演。
スタッフは、プロデューサーが『平成ガメラ』シリーズや『CURE』の土川勉、撮影は本作後に『踊る大捜査線THE・MOVIE』などをお撮りになる藤石修、音楽はOV&TV版『ほん怖』や『リング0』の尾形真一郎、そして脚本は『明日の食卓』の小川智子と私の共同。
昨年DVD再発した『ほん怖』同様に、皆さんが手軽に観られるようにしたいのだが…。






