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『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』傑作! 身近な題材なのに強烈サスペンス! こんな映画が観たかった!

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』傑作! 身近な題材なのに、手に汗握る強烈サスペンス! こんな映画が観たかった! 観る前は高校生のカンニング物語で2時間10分ももつのかと不安だったけど、見事な演出であっという間! 凄すぎる! いささか悲惨すぎる展開があって気持ちが引くのだけど、明らかにフィルムノワールを意識したであろう作劇を考慮すれば許せる。クライマックスの試験シーンで、「ヤバイ! 見てられない!」と手で顔を覆ってしまった。映画を見ていてこんな事をしたのも超久しぶり。これだけスリルを感じたのはヒッチコック『裏窓』でグレース・ケリーが殺人犯レイモンド・バーの家に殺人の証拠を探しに行った時以来かも知れない。いやー、ヒヤヒヤした! キャスト陣も魅力的! また観に行こう!

https://maxam.jp/badgenius/

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新宿武蔵野館ロビーのディスプレイ

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パンフレットも凝ってます。内容もしっかりしていて700円はお得。

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この紹介が的を射ていてわかりやすいです。

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北村龍平監督『ダウンレンジ』の一ファンとして、上映が連日満杯になることを祈る。

この記事を読んでいて、先日の『ダウンレンジ』のイベント試写で北村龍平監督から聞いた製作までの苦労話を思い出した。当初は生粋の米国映画として作るつもりで動いていたのだけど、「スナイパーがターバンを巻いていれば、この企画は話題になる。それなら金を出す」と米国の某プロデューサーに言われて、「そんな映画を作りたいわけじゃない」と拒否。米国のプロデューサーは諦めて、日本の信頼できる真木太郎プロデューサーに連絡を入れた、という裏話を教えてもらった。
社会的メッセージを持った素晴らしい映画もあるけど、作り手の闇雲な衝動で作られたエンターテイメント映画が史上最高の娯楽芸術だと私は思う。
昔、TVムービー『激突!』が世界的な評価を受けた時に「追われる自家用車が米国で、追ってくるタンクローリーは米国を猛追してくる様々な国々のメタファーである」などという批評が書かれてスピルバーグが困惑したという記事を読んだ。結局、作品が面白ければ、作り手の意思に関係なく観客が様々に膨らませてくれる。
実は、優れた映画とは観客がそれぞれに完成させるものなのだ。
素晴らしいメッセージ、優れた人間ドラマ、人気の役者や有名な原作の映画ももちろん良いけど、「観客に凄い体験をさせてやりたい」という衝動をむき出しにし、しかし、作家の独りよがりに陥っていないエンタメ映画に出会うと本当に嬉しい。
『ダウンレンジ』の一ファンとして、本日からの上映が連日満杯になることを祈るのみ。

http://www.enterjam.com/?p=229451

「ダウンレンジ」エンタジャム

高木登 作×寺十吾 演出 tsumazuki no ishi×鵺的合同公演『死旗』は伝説になる!

この心の震えは筆舌に尽くしがたい。人間はおぞましく、愛おしい。それが五感に直球で届く。この作品は伝説になるだろう。
高木登作×寺十吾演出、tsumazuki no ishi×鵺的合同公演『死旗』凄い。
当日券はキャンセル待ちのみだが、その価値有り。‬
写真は終演後に高木登、そして噂を聞きつけて観に来た女優、大和田紗希と。数年前の私のワークショップに参加。映画『ゆずりは』では大役を射止めた新人。「最初、あられもない描写が続くけど、そんなものは凌駕しましたね」という大和田紗希の感想が分かりやすかった。

 

上記は鑑賞長後の『死旗』の感想だけど、この作品にすっかり酩酊させられて、翌朝になっても二日酔い気味。

終演後に高木登に「石井輝男かと思ったら、高橋洋も入ってきて凄まじかった」と言ったら「尊敬してますから、それはもちろんありますよ」という返答。
若松武史が凄かった。
女優陣も凄かった。
福永マリカの下半身は悪夢。
「鵺的」公式サイト・トップページにあるこの寺十吾と奥野亮子の写真のイメージとは全然違う。騙された
下北沢ザ・スズナリで9月18日(火)まで。
http://www.nueteki.org/next‬

中央、本作作家の高木登。右は観劇に来た大和田紗希。

中央、本作作家の高木登。右は観劇に来た大和田紗希。

今年前半は『カメラを止めるな!』だったけど、後半は北村龍平監督『ダウンレンジ』が必見!

『カメラを止めるな!』と同じ無名俳優で作ったインディペンデント映画。今年の前半は『カメ止め』だったけど、後半は北村龍平監督『ダウンレンジ』が絶対の傑作。凄い緊迫感! 情け容赦の無い恐怖! とんでもないラスト! 90分が15分にしか思えないアッという間のジェットコースター・バイオレンス・スリラー! とにかく必見! ただし、R-15のかなりの残虐度なので要注意。

という感じだけど、映画オタクな話をすると、9月6日のプレミアム試写会のトークイベントに招かれた際に、北村龍平監督が「『激突!』、『ヒッチャー』、『悪魔のいけにえ』、『ハロウィン』みたいな映画を作りたかった」と言うので、「僕はジョン・カーペンターの『要塞警察』を真っ先に想起したけど?」と尋ねると「それは、もちろんですよ!」の返答。心ある映画ファンの皆さんは、以上のやり取りでなにがなんでも真っ先に劇場に駆けつけないとならない気持ちになっていただけたでしょう。

もう少しディープな映画にまつわる話をすると、初見の時に私の頭に浮かんだのは「北村龍平はヒッチコックに真正面から挑んだ」という一言。ヒッチコックの傑作の1本『北北西に進路を取れ』の、真っ昼間の広大な畑でケーリー・グラント扮する主人公が殺されそうになるあの名シーンを90分にしたような映画なのです。

さらにもっとディープな映画談義をすると、ベルイマンと並ぶスウェーデンの鬼才と呼ばれたボー・ウィデルベルイ監督の傑作『刑事マルティン・ベック』の後半、ストックホルムのビルの屋上から姿の見えないスナイパーが正確かつ冷酷に警官を延々と射殺しまくるあの緊迫感が90分続くといえばお分かりいただけるでしょう。

残酷描写が苦手な人にはお勧めはしません。ジャンル・ムービーをレベルの低い映画と思われている方にも無理強いはしません。
ですが、業の深い人間ドラマや社会的メッセージを持った映画だけが立派な映画ではありません。普段は理性にコントロールされている本能を刺激するのも「映画」、そして「芸術」の使命です。
ルイス・ブニュエルの『アンダルシアの犬』やパゾリーニの『ソドムの市』などの芸術性を理解できる方ならば是非観て欲しい作品。
東京は15日から、大阪は22日から公開です。
http://downrangethemovie.com/

『ダウンレンジ』公式サイト ↑

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映画ナタリーの記事はこちらをクリック↑

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『恐怖コレクター』公式サイト

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私の最も大切なファンの方を追悼させていただきます。

私の作品『案山子/KAKASHI』を観てホラーなのに号泣しましたとファンレターをくださったT氏という方がいます。確か2003年頃でした。『案山子/KAKASHI』が国内公開されたのは2001年でしたが、T氏は国外に住んでいらっしゃるのでその国でDVD化されてご覧になったのです。T氏は日本人で、私よりも年下ですがオジサンです。
『案山子/KAKASHI』は『リング0』に続く私の劇場公開作品で、まだまだJホラー・ブームがたけなわの頃でしたから『リング』タイプの怖いホラー映画が求められていました。それに、「Jホラーの父」と呼ばれるのに『リング』シリーズの3作目『リング0』を撮ったので、一般的には私が後陣のJホラー作家と思われていました。ですから、ビデオ『ほん怖』や、つのだじろう原作『亡霊学級』など、90年代にコツコツとオリジナルビデオでJホラーの前身になる心霊ホラーを作ってきた私にとっては、その一般的勘違いを覆す良い機会だったはずです。
しかし、私は悲哀に満ちたストーリーにしてしまいました。
Jホラーを支えてきた映画作家への恨み節になってしまうかも知れませんが、ビデオで私が開拓してきた恐怖演出が他の映画作家の手で巧みに劇場の大スクリーンに描かれてしまったので、それをどうやって凌駕すればいいのかまったく見当が付かなかったのです。考えれば考えるほどにプレッシャーになりわけがわからなくなったので、それまで生きてきた中で感じることをストーリーに込めて自分らしい作品にしようとしました。
しかし、当時の大衆や映画人はホラー映画にコテコテの恐怖を求めていたし、それに『案山子/KAKASHI』は製作中のトラブルもあって難点を抱えた作品として完成しました。結果、国内では冷たい感想ばかりが耳に入ってきました。ですから、ゆうばりファンタで「ファンタランド国王賞」を頂いたのが救いになったものの、かなり凹んでいました。
ところが、その数年後に国外から熱い素敵なファンレターが届いたので本当に励まされました。こういうファンがいる限りは自分を信じて頑張って作品を作っていこうと思いました。
その後、T氏からFacebookで友達申請をいただいて繋がり、それからは頻繁にやり取りをしました。お住まいの国の映画事情なども教えてくださり、私が新作を作れば必ず見てくれて、私自身が納得していない作品でも深いところまで考察して前向きな感想をくださりました。
そのやり取りの中には私に対して「映画の素晴らしさを教えてくれた監督です」とも記してくださった一文もあります。前後のやり取りからお世辞でもなんでもないことが分かりました。この一文が記されたメッセージが届いたあの時も泣きましたけど、今、それを読み返すと涙が止まりません。
昨日、そのT氏が亡くなりました。癌だったとのこと。まったく知りませんでした。
『案山子/KAKASHI』についてのファンレターを頂いてから15年近くが経ちましたが、お会いしたのはたったの一度だけ。ちょうど1年前の今頃、日本にお戻りになるという連絡を頂き、しかし、私は逆に中国映画の撮影で日本を離れないとならないという状況。でも、T氏がなんとか時間を合わせてくれて羽田まで見送りに来てくれることになり、小一時間お話をさせていただきました。私の中国での撮影を色々と心配をしてくださって様々なアドバイスをしてくれました。あの時はこれから幾らでも連絡が取れて、会うことも出来るだろうと気楽に考えていました。今はそれがかなわなくなったのが残念で残念で残念でなりません。T氏は私の最も大切なファンでしたし、心の支えでした。きっとT氏はこれからも私の作品を必ず観てくれるでしょう。なにがあっても褒めてくれるでしょう。そんなT氏に恥ずかしい思いをさせないように、これからも頑張って自分の作品を発表していこうと思います。今までありがとうございました。どうぞ安らかに。
私はT氏に喜んでいただくために、これからますます頑張らないと!