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2025年1月1日。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。鶴田法男

2025年年賀状(裏)記名あり

24年12月25日発売、BD『デルタ・フォース』と『デルタフォース2』をナイル大商店から頂きました!

今月25日発売、BD『デルタ・フォース』と『デルタフォース2』をナイル大商店から頂きました。ありがとうございます。

1作目はメナヘム・ゴーラン=ヨーラン・グローバスのキャノンフィルムがトビー・フーパー監督、ダン・オバノン脚本『スペース・ヴァンパイア』、黒澤明脚本『暴走機関車』等を製作して一番波に乗っていた時の作品なので、オールスターキャストの大作アクションとして公開当時は大いに楽しみました。

ですが、それから40年近くの歳月の間に中東に付いての知識も得たし、特に現在のイスラエルの人道無視の強硬姿勢を目の当たりにしてしまうと、以前のようには楽しめません。

そうは言っても、ヘリの大爆発から始まり、チャック・ノリスが危険を顧みず部下を助けに行く活躍を、『ロマンシング・ストーン』に続いてジャズ・フュージョンな音楽を提供したアラン・シルベストリの軽快なサウンドに乗せて描くアバンにひきこまれます。

特に、「THE CANON GROUP ,INC. PRESENTS」、「CHUCK NORRIS」などのクレジットから「THE DELTA FORCE」のメインタイトルが絶妙のタイミングで出るシンプルな演出は、今観ても痺れます。

監督としてのメナヘム・ゴーランはトニー・カーチス主演『暗黒街の顔役』というギャング映画なども撮っていて、なかなか粋なアクション演出をする人なので監督作が好きだったのだけど、プロデューサーとしては、カロルコのマリオ・カサールと一緒で調子の良い時にイケイケドンドンでやり過ぎてしまったのでしょうね。

ブロンソンの『メッセンジャー・オブ・デス』、『禁じ手』、サルキンド親子が権利を手放した『スーパーマンⅣ』や、ピーター・ユスティノフのポアロが活躍する『死海殺人事件』とか作って、一時は「イスラエルのディノ・デ・ラウレンティス」と呼ばれてましたけど、チャック・ノリス映画などの作品群がヒットはしても批評家から酷評されるので、オールスターキャストの『ゴダールのリア王』を大金を投じて製作して、批評家からの評価は高かったものの、興行的に大失敗したのがつまずきのの始まりだったらしいですが……。

FUNAIやGAGAに勤めてビデオソフト発売業をやっていた頃に得たつまらぬ知識をツラツラと書いてしまいました。失礼しました。

なお、『デルタ・フォース』も『2』も字幕版がアマプラで観られますが、両BD共に日本語吹き替えが入っているし、『1』はメイキング入りです。また、ナイル大商店では、吹き替え台本付きのセットも売ってますね。
https://www.nile-store.jp/ 

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コッポラ監督『カンバセーション…盗聴…』を観てなかったらOV『ほん怖』の一篇『霊のうごめく家』は作れなかった。

新宿武蔵野館で『カンバセーション…盗聴…』を40数年ぶりにスクリーンで。
自分にとって最も大切な映画の1本だから、上映開始後、直ぐに観に行きたかったのだけど色々と仕事が立て込んでしまってギリギリの鑑賞。
映画はカメラが役者の芝居を撮ることだけではなくて、役者の芝居を無視して空間を撮ることでも、効果的な演出が出来ると教えてくれた最初の作品。
これを観てなかったら私の作品で最も評価の高いOV『ほん怖』の一篇『霊のうごめく家』は作れなかったと思います。
また、『王様ゲーム』という映画を撮ることになった時、あまりに条件が厳しいので、「とにかく映画が撮れる新人の頃の喜びを思い出して撮ろう」と思って、大カメラマン、上野彰吾氏と初めて組めるという事もあったので、『カンバセーション…盗聴…』を観てもらって、ビル・バトラー(『ジョーズ』他)が芝居を無視してどういうキッカケでワークをしているのか等を話し込んで撮影したりしました。
それにしても『カンバセーション…盗聴…』は、ウォルター・マーチの音響効果や、デヴィッド・シャイアがオープンリールの回転をイメージして作ったというテーマ曲、そして、『フレンチ・コネクション』の乱暴な刑事と同一人物と思えない繊細で神経質なキャラクターの主人公を演じたジーン・ハックマンなど、本当に優れた映画だと再認識。
監督をクビになりかけたりなどの艱難辛苦を乗り越えて完成させた『ゴッドファーザー』の後、コッポラは長年温めていたこの企画を気楽な気分で撮ったのに、カンヌでパルドールを受賞し、各方面で絶賛されたのでかえって悩んでしまい、それが『地獄の黙示録』の壮絶な苦悩に繋がったとも言われていますが、個人的にコッポラの作品で一番好きな作品でもあります。
今回スクリーンで再見できてまさに極楽、最良の喜びでした。
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48石井 てるよし、菊池 亘、他46人

『お坊さまと鉄砲』、今年の最後にこんな映画が観られて、絶対に来年は良い年になると確信できました

新宿武蔵野館で『お坊さまと鉄砲』鑑賞。
2006年、国王の退位で民主化に転換されて“初めての選挙”で揺れるブータンの山の村で、銃を巡って起きる大騒動。
この物語からは、『シビル・ウォー』のブータンの山村版みたいなイメージをしかねない。ロシアが生んだ世界最高の殺傷兵器AK-47も出てくるし……。
ところが、どっこい、最高に楽しくて「超」を付けたくなるほどの多幸感に溢れていて、もうニヤニヤ笑いと共に大満足。
今年の最後にこんな映画が観られて、絶対に来年は良い年になると確信できましたよ
パンフレットを読んだら、プロの役者さんは数名しか出てないと知って、納得したり、感心したり。
いや~~、映画って本当に良いものですね
https://www.maxam.jp/obousama/

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1999年のTV版『ほんとにあった怖い話』第1作目の最終話主演が中山美穂さんでした。合掌。

1999年のTV版『ほんとにあった怖い話』第1作目は5話構成で、最終話『夏の訪問者』の主演が中山美穂さんでした。
5話目の演出はフジテレビの河毛俊作監督でしたので、私は無関係でしたが、中山さんのご出演で高い人気を得られて長寿番組になりました。
ご逝去の報が残念でなりません。心よりご冥福をお祈りします。

 

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