寝言

24年12月25日発売、BD『デルタ・フォース』と『デルタフォース2』をナイル大商店から頂きました!

今月25日発売、BD『デルタ・フォース』と『デルタフォース2』をナイル大商店から頂きました。ありがとうございます。

1作目はメナヘム・ゴーラン=ヨーラン・グローバスのキャノンフィルムがトビー・フーパー監督、ダン・オバノン脚本『スペース・ヴァンパイア』、黒澤明脚本『暴走機関車』等を製作して一番波に乗っていた時の作品なので、オールスターキャストの大作アクションとして公開当時は大いに楽しみました。

ですが、それから40年近くの歳月の間に中東に付いての知識も得たし、特に現在のイスラエルの人道無視の強硬姿勢を目の当たりにしてしまうと、以前のようには楽しめません。

そうは言っても、ヘリの大爆発から始まり、チャック・ノリスが危険を顧みず部下を助けに行く活躍を、『ロマンシング・ストーン』に続いてジャズ・フュージョンな音楽を提供したアラン・シルベストリの軽快なサウンドに乗せて描くアバンにひきこまれます。

特に、「THE CANON GROUP ,INC. PRESENTS」、「CHUCK NORRIS」などのクレジットから「THE DELTA FORCE」のメインタイトルが絶妙のタイミングで出るシンプルな演出は、今観ても痺れます。

監督としてのメナヘム・ゴーランはトニー・カーチス主演『暗黒街の顔役』というギャング映画なども撮っていて、なかなか粋なアクション演出をする人なので監督作が好きだったのだけど、プロデューサーとしては、カロルコのマリオ・カサールと一緒で調子の良い時にイケイケドンドンでやり過ぎてしまったのでしょうね。

ブロンソンの『メッセンジャー・オブ・デス』、『禁じ手』、サルキンド親子が権利を手放した『スーパーマンⅣ』や、ピーター・ユスティノフのポアロが活躍する『死海殺人事件』とか作って、一時は「イスラエルのディノ・デ・ラウレンティス」と呼ばれてましたけど、チャック・ノリス映画などの作品群がヒットはしても批評家から酷評されるので、オールスターキャストの『ゴダールのリア王』を大金を投じて製作して、批評家からの評価は高かったものの、興行的に大失敗したのがつまずきのの始まりだったらしいですが……。

FUNAIやGAGAに勤めてビデオソフト発売業をやっていた頃に得たつまらぬ知識をツラツラと書いてしまいました。失礼しました。

なお、『デルタ・フォース』も『2』も字幕版がアマプラで観られますが、両BD共に日本語吹き替えが入っているし、『1』はメイキング入りです。また、ナイル大商店では、吹き替え台本付きのセットも売ってますね。
https://www.nile-store.jp/ 

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