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『ゴジラ-1.0』だけでなく、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』に対しても「戦後日本の描き方がいい加減だ」と否定される方がいて驚いた。

『ゴジラ-1.0』だけでなく、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』に対しても戦後日本の描き方がいい加減だと否定される方がいらっしゃるのですね。
怪獣や妖怪が主役の映画でも教科書みたいな内容にしないといけないのかしら? それは退屈だと思うのだけど。
『ゴジラ-1.0』、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は反戦、『ゴジラ-1.0』は反核のテーマが根底にあるし、娯楽映画を通してそれが世界に伝わることが重要じゃないかと思います。

なんだ、この密度の濃い作品は! 映画好き萌えもある熱い展開に鳥肌だし、鬼太郎で泣かされるし! 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』鑑賞。
周囲の絶賛の声で期待度500%で行ってしまったのがちょっとあれでした……。
でも、もし、「鬼太郎誕生を描いた映画版」というインプットだけで観たら、「なんだ、この密度の濃い作品は! 映画好き萌えもある熱い展開に鳥肌だし、鬼太郎で泣かされるし!」となったでしょう。
見逃してはいけない1本なのは間違いないです!

今まで観てきた創作劇の中で5本指に入れたい超絶傑作! 演劇プロジェクト鵺的『天使の群像』!

劇作家、高木登氏の演劇プロジェクト「鵺的」の新作『天使の群像』観劇。

鵺的の芝居を毎度「超傑作」と絶賛しているので、もはや私がどんなに賞賛しても説得力が無いかも知れないけど、この『天使の群像』は自分が今まで観てきた創作劇の中でも5本指に入れたい超絶傑作。

「創作劇」ということは映画も映像ドラマもひっくるめての事で、この作品を観られた喜びでマジにそう思います。

高木登作品の多くは、矛盾と不条理に満ちた社会を生き抜く人々の姿を露悪的に描くのでホラーに見紛うおぞましさに溢れているのだけど、そこには必ず人間を信じる作家のささやかな希望と優しさがあり、釈然としない終わり方であっても、普段感じる事の出来ない人間の魂に触れらた気がして心の奥底から湧き出るような感動を覚えます。

この『天使の群像』は学校のいじめやハラスメント、そして様々な問題をはらんだ学校という存在を題材にしており、いままでの「鵺的」作品の中でも最も我々に身近なテーマなだけに、非常に観やすく理解しやすい作品だと思います。

しかし、なんとも怖ろしい緊張感に溢れているのはいつもの通りで、しかも小崎愛美理氏の鮮やかでありながら地獄が待ち受けているような不安に満ちた演出が一瞬のスキも無い凄まじさで、あっと言う間の2時間半が終わった時にはヘトヘトになっておりました。

今までの天才演出家、寺十吾氏の演出も凄いけど、小崎愛美理氏の演出も強烈でしたね。ちなみに、今回は出演に徹した寺十吾の芝居が凄すぎて、満杯の客席が水を打ったように静まりかえったのが衝撃、いや、痛快でした。

演劇界隈のことは分からないのですが、この作品は何かの賞を取っても全然おかしくないと思いますね。

Xmasに相応しいかどうかは悩みますが、こんな体験が出来る演劇にはなかなか出会えないので、2023年の締め括りとして是非の観劇をお薦めします。

先ほど横浜シネマノヴェチェントでの「小原徳子映画祭」の発表があった、女優&作家の小原徳子氏を誘って今日は観劇。
実は、小原くんは演出の小崎愛美理氏とは昔からの知り合いだったそうで、上演後にこんな4ショットになりました。
左から小原徳子、小崎愛美理、高木登、そして私、鶴田法男。
『天使の群像』は下北沢ザ・スズナリで29日迄。

ステージナタリーの記事。
https://natalie.mu/stage/news/554317

鵺的のサイト
http://www.nueteki.org/

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磯谷渚監督、高橋洋脚本、河野知美主演『Polar Night/ポーラーナイト』は映画全盛期の頃の日本映画みたいな素敵なヴァンパイア・ラブストーリー!

『Polar Night/ポーラーナイト』鑑賞。
磯谷渚監督・脚本、主演・プロデュース、河野知美氏、共同脚本・高橋洋氏の生身の人間の吸血鬼映画。
ロメロの『マーティン』をイメージして観に行ったのだけど、自分がプロとして活動できるキッカケを作ってくれた8ミリフィルム自主映画『トネリコ』を思い出してしまうヴァンパイア・ラブストーリーでした。
自作『トネリコ』は吸血鬼退治のトネリコの杭が男性の象徴に思えたのが創作の発端だったのですが、やはり吸血鬼という存在は世界の作家や表現者にエロティックな創作意欲をかき立てるなにかがありますね。
それと、本作鑑賞中にもうひとつ思い出したのは、高橋洋氏の『リング0』のプロットの草稿。当初の高橋氏の貞子のイメージは、フランソワ・トリュフォーの『野性の少年』の少年のような獣のような存在でした。
『Polar Night/ポーラーナイト』の河野知美氏演じる謎の女、衣良は、普通に会話をする人間なのだけど、獣めいたところがそこはかとなく醸し出されていて、もし『リング0』があの草稿のままに映画化されたら、こんな感じの貞子になったのかしらと思えて、個人的にとても興味深く拝見しました。
今まで中篇で高い評価を得てきたという磯谷渚監督作品は初体験ですが、増村保造監督作品みたいな芝居の作り方で、絵もかっちり撮っているので、映画全盛期の50年代辺りの日本映画の新作を観てるようで幸せな時間が過ごせましたね。
パンフレットが1,000円したけど、超充実でした。
新宿シネマカリテは今月28日迄。
上映後のトークでは左から磯谷渚監督、ゲスト・氏家譲寿氏、脚本・高橋洋氏が登壇。
自分の『トネリコ』のチラシもしれっとあげておきます
https://polarnight.net/

名画座「吉祥寺スカラ座」の跡地「アップリンク吉祥寺」で登壇できた今尾偲監督『私が私である場所』の応援トーク。

先日応援登壇させてもらった今尾偲監督作品『私が私である場所』のアップリンク吉祥寺の上映が盛況と共に無事終了したと今尾監督がFacebookに投稿されました。
https://www.facebook.com/shinobu.imao

「今年の上映はこれで一旦終了となりますが、来年1/19より #アップリンク京都#宇都宮ヒカリ座 での上映が始まります。こちらでも情報発信していきますが、公式ホームページと併せてチェックして頂ければと思います。」だそうです。

先日の応援登壇では話し損ねたのですが、現在、「アップリンク吉祥寺」が入居する「パルコ」の場所には昔、「吉祥寺スカラ座」という名画座がありました。
今尾監督はそこでジョン・ギラーミン監督版『キングコング』と『カサンドラ・クロス』という当時の大作2本立てを観たのが洋画初体験だったそうです。
ディノ・デ・ラウレンティス(『キングコング』製作)と、カルロ・ポンティ(『カサンドラ・~』製作)というイタリアが生んだ「超」を三乗したくなる大プロデューサーの大作が激突した日本の興行界の当時の盛り上がりを語り出すと長くなるので省きますが(笑)、私も吉祥寺スカラ座には何度も映画を観に行った記憶があります。
白状すると父が隣の三鷹駅前で「三鷹オスカー」を経営しており、吉祥寺の様々な劇場の招待券をバーターでもらっていたので吉祥寺スカラ座にもお邪魔してました。80年代後半に劇場招待券の交換は中止になったのですが、吉祥寺には「テアトル吉祥寺」という名画座もあり頻繁に通いました。また、同劇場の関係で、時には「テアトル東京」の招待券ももらえたので銀座の大劇場で新作を鑑賞したこともありましたね。
とにかく、思い出深い「吉祥寺スカラ座」の跡地の「アップリンク吉祥寺」で、今尾監督『私が私である場所』の応援ではありますが、自分も登壇できたのは本当に嬉しいことでありました。
『私が私である場所』は、先日、Facebookに投稿したように映画製作上での自分の過去の大失敗を思い出してしまったりで、観ていて辛い部分もあるのですが、今尾監督の俳優さんほか芸術や芸能に人生をかけている方々への優しい眼差しに叱咤激励させられる素敵なドキュメンタリーです。
来年、お近くで上映があった際には是非ご覧になってみてください。
【お詫び】当初、「吉祥寺スカラ座」と「テアトル吉祥寺」を勘違いして記しておりました。その投稿を改訂しました。(2023年12月23日)
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