寝言

子供の自分が魅了された様々をちりばめたホラー小説「恐怖コレクター」!

『トーク・トゥ・ザ・デッド』の脚本家・佐東みどり作、私、鶴田法男監修のキッズ向け最新小説「恐怖コレクター 巻ノ一 顔のない子供」は、一昨年このコンビで出した「知ってはいけない都市伝説」の好評を受けて想を練ってきた作品です。

今まで映画やテレビドラマに連動したホラー小説などを手がけてきましたが、本作は「知ってはいけない都市伝説」に続いて映像作品とのからみがないオリジナル小説です。また、KADOKAWAの若い女性編集者さんが学生の頃から私のファンだった事から「知ってはいけない都市伝説」が出せてこの新作に至ったので、かなり気合いが入ったことをお伝えしておきます。

で、その編集者さんと佐東みどりくん(男です)と内容の打合せで頭を悩ませてる時に、子供の頃、家族で夢中になって見たデビッド・ジャンセン主演の米国TVドラマ『逃亡者』の話をしたら、この2人が興味を持ってくれて全体像が出来上がりました。

この『逃亡者』というテレビドラマは米国でも日本でも大人気のTVシリーズでした。妻殺しの濡れ衣を着せられた医師が全米各地を逃亡しながら真犯人を探す物語で、クイン・マーティンという米国テレビ界の大プロデューサーが手がけた作品でした。この人はその後、『インベーダー』という宇宙人侵略をただ一人知っている男が命を狙われながら各地を転々とするSFドラマを作っていて、私は『インベーダー』も大好きでした。この両方のタイトルを聞いても今の若い人は知らないでしょう。でも、アラフィー以上の方ならホラー版『逃亡者』、『インベーダー』と言えば、本作の世界観がだいたいお分かりいただけると思います。

で、サブ・タイトルは『顔のない眼』というフランスの古典的スリラー映画からの引用ですけど、顔の皮を剥ぐような残酷描写は無いのでご安心を。

基本は佐東みどり作ですが、オヤジの私が子供の時に魅了された様々をちりばめた作品でもあります。きっと今の子供たちには新鮮な体験になるのではないでしょうか。そして「巻ノ一」となっていますから、もちろん「巻ノ二」も準備中です。少年少女のみなさんに、ぜひ楽しんでもらいたいです!

 

角川つばさ文庫「恐怖コレクター」サイト ↓

http://www.tsubasabunko.jp/bookdetails/?pcd=321502000294

 

 

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