フナイ勤務時に私がVHSリリースした『戦争のはらわたⅡ』がニューラインからBD発売!
ニューラインさんからBD『戦争のはらわたⅡ』(5月8日発売)を頂きました。
サム・ペキンパー監督、ジェームズ・コバーン主演『戦争のはらわた』の正式な続編ですが、80年代中頃、VHSビデオスルーになったのはお好きな方はご存じでしょう。
実は、そのVHSをリリースしたのは私でした。
船井電機のソフト販売会社に勤めていた私が、米国から送られてきた買い付け可能リストを見ていたらBRAKETHROUGHというタイトルだけが書いてあり、「もしやこれは幻の『戦争のはらわた』の続編では……?」と思い、買い付けエージェントに、「アンドリュー・V・マクラグレン監督で、リチャード・バートン、ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンス出演作か?」と問い合わせたら「Yes!」と返ってきたので速攻で買い付けたのでした。
傑作『戦争のはらわた』の続編があるというのは当時の映画ファンの間では都市伝説化していたので、それを自分の手でリリースできるのは本当に嬉しかった。
ただし、届いた本編を観た時の気持ちはパスしますが、とにかく貴重な体験にはなりました。
なお、VHSリリース時に『戦場の黄金律』というメインタイトルにしたのは、当時のレンタルビデオ店のオーナーの多くが映画に詳しくなく、『戦争のはらわた』と言っても響かないようなので、全く別の独立した作品にした方が売りやすいと考えてのことです。
『戦争のはらわた』は、今や戦争映画の名作の1本になっていますが、初公開時はヒットしておらず続編をフナイから発売することになった80年代中頃は、一般的知名度は低かったのです。
ところで、このBD『戦争のはらわたⅡ』は私がVHSリリースを手掛けた版より20分ほど長い完全版です。しかも、驚くべきことに日本語吹替え版をこのBDの為に制作したとのこと。トム・ハンクスの声で知られる江原正士さんがリチャード・バートンを担当されています。
とにかく、アンドリュー・V・マクラグレン監督、リチャード・バートン主演の『ワイルド・ギース』という超傑作と同時期に作られたという点だけでも映画史に存在する意義がある作品です。
ぜひ!
注意:写真の『戦場の黄金律/戦争のはらわたⅡ』のジャケットは私が手掛けたVHSです。
追記:BDのジェケットはリバーシブルです




