もっかの趣味は娘?
今年4月、娘が小学校に入学した。7年前までは自分が子持ちになるなんて夢にも思っていなかったので、入学式に参加したときはもう感無量のひと言だった。我が家に娘が来たのは結婚してから17年目の事。私は42歳、妻は41歳。24年前に結婚したときは、実は「出来ちゃった婚」の先駆けだったのだが、慌てて結婚してみたら神様は冷たかった。その後、まだ私が会社員だった頃にまた機会が巡ってきたが、その時も神様は冷たかった。妻の入院した病院から某大学病院での検査を勧められたものの、妻も私も行くのをためらってるうちに月日が流れてしまった。たぶん、どちらかに問題があると診断されるのがお互い嫌だったのだと思う。その間に私は生活のことなどかえりみずに夢を追ってまっしぐらになってしまった。
だから、ある時期に妻はすっかり子供を諦めたらしい。ところが、お互い40歳を過ぎて思いもかけないお目出度。高齢出産、不安定な収入、色々と不安だらけだが、この幸運は大事にしないといけない。ありがたいことに無事に娘が誕生し、こうやって小学校に通うようになってくれた。

▲ 足をサバンナにしてくれということで妻と描いたが、暑苦しくないのかね?
うん、これは全国のアラフォーの皆さんに、是非お伝えしたいところだ。こういう家族もいるので多少の歳でも子作りには自信を持っていただきたい。
さて私は子供の頃から映画に夢中で、映画のことしか考えていないバカだったから、今の仕事が出来るようになったわけだけど、人生には映画よりも大切なものがあると今になって思い知らされている毎日である。で、娘は小学校に入学して間もなく、いきなり足の骨にヒビを入れた。私の時間が許す限り朝夕の送り迎えをすることになったが、この大変さもなにやら嬉しい。昔の趣味は映画だったが、もっかの趣味は娘といったところか。でもそのうち、「お父さん、臭いよ。あっちいって」などと言われる日が来るのかと思うと気が滅入る。しかも私の場合、足や口臭だけじゃなくて加齢臭も加わるからなお辛い。