寝言

「運も実力のうち」、まず運を引き寄せないと奇跡も起きません。

4月13日(土)、新文芸坐「ホラーマニアックス血みどろオールナイト2024」にお越しくださった皆様ありがとうございました。
映画ライターの山崎圭司さんが、当然ではあるのですが、それぞれの作品背景に大変に詳しくて壇上に立っている身なのに、観客の皆さん同様に目から鱗が落ちました。
誰もが知っている大ヒット作や、一流作品は幸運のオブラートに包まれているから、作品製作の過程もファンタジー化してしまうものです。それら作品のメイキングストーリーは、映画作りに「夢」を与えてくれるけど、現実的勉強にはあまりならなかったりします。
でも、今回上映されたB級とかそれ以下と言われる作品群は、映画製作の裏側が剥き出しになってくるので、色々と現実的な勉強になりますね。
『ナイトメア』はトム・サヴィーニのクレジットが出てるけど、トム・サヴィーニがどこまで関わったかよく分からない作品でもあったとのこと。
『ジュリア 幽霊と遊ぶ女』も、大ヒット作『ローズマリーの赤ちゃん』のミア・ファロー主演のホラーという事で大いに期待された作品だったのに、様々な事情があってその期待とはちょっと方向性が違った作品になってしまったようですね。
出資会社やメインで関わる人々の意向で、企画のコンセプトや目標が変質していくのが映画作りの難しいところ。
監督の経験としては、当初のコンセプトにこだわったり、自分の不器用さから頓挫してしまった作品もある。
作品が完成し公開されることが「幸運」だし、それが高い評価を得てヒットするのは「奇跡」です。
「運も実力のうち」と言われるので、とにかく精進するしかないですね。まず運を引き寄せないと奇跡も起きませんからね。
そんなことを思った夜でした。