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鶴田法男がお薦めする鈴木潤著『Jホラーの核心』(ハヤカワ新書)!

『Jホラーの核心』読了。
先月の刊行日に早川書房さんから献本を頂いてました。
ただし、この種のJホラー研究書は「Jホラーは、はじめに××理論ありき」と安易に記して語り始めることが多いので直ぐに読む気になれませんでした。
ところが、本書はその言葉に一切触れずに石井てるよし監督『邪願霊』と私の『ほんとにあった怖い話』というOV(オリジナルビデオ)を発端としてJホラーが始まったと語っていて感心しました。
私としてはJホラー史を正確に伝えてくださっている研究本だと思います。
なによりも、『邪願霊』、『ほん怖』から最新の『近畿地方のある場所について』や『きさらぎ駅』までの作品それぞれを旧態依然とした映画批評や、語り尽くされた感のあるJホラー演出論ではなく、レンタルビデオ、映画、テレビ、ゲーム、ネット、動画配信というメディアとの関わりから批評しようとしている点で、とても優れた研究と解説の1冊になっていると思いました。
清水崇監督の努力でヒットした『犬鳴村』から始まった「第二次ブーム」の現在、Jホラーに興味を持ち、深く掘り下げたいと思われた方に是非お薦めしたい1冊です。
なお、「××理論」(あえて名称は伏せます)という言葉の弊害については「ユリイカ」(2022年9月号)の「Jホラーの現在」に寄稿した通りですので、詳細はそちらをご一読ください。
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