寝言

かつての東宝映画やフェリーニ映画に登場する ミステリアスな美女の答えが中越典子さんでした。

先日、中越典子さんのお幸せなニュースを目にしたのでお祝いメールを送ったら律儀にも返信をくださった。
忙しい方だから返信など期待していなかったのだけど、『おろち』以来、昨年の『マダム・マーマレードの異常な謎』で3度目の仕事だったし、いずれにしても私ごときにお付き合いくださる貴重な女優さんのお一人で本当に感謝しております。
思い返せば昨年の春、『マダム・マーマレード?』の第二話『鏡』の脚本を書き終えて、芸術家の男が一目惚れするミステリアスな美女を演じられるのは誰かしら、と考えていたときに旧知の映画評論家・増當竜也さんが「中越典子さんにインタビューしました。実際にお会いしてもお綺麗ですね」と連絡をくれたので、「あ! 中越さんだ!」と気づいて全てが解決したのでした。
『マダム・マーマレード?』はイベント性の高い作品なので、逆に自分の映画マインドをいっぱい詰め込もうと思って取り組んだ作品でした。
私の『鏡』の発想の原点は70年代の東宝ホラー映画の巨匠・山本迪夫監督の『幽霊屋敷の恐怖/血を吸う人形』で、そこに欧州映画『世にも怪奇な物語』内のフェリーニの『悪魔の首飾り』のイメージも盛り込んで脚本を書きました。
しかし、『血を吸う人形』は大人の女性、『悪魔の首飾り』は少女でこの二つの魅力を持ち合わせていて、しかも恐ろしさと美しさも表現できる女優さんなんてなかなかいるわけがなく、中越典子さんと出会えて良かったなとつくづく感謝しております。
そういえば、衣装合わせの時に中越さんに金髪のカツラも試しにかぶってもらったけどなんか違う気がして止めたんだっけな…。
で、『マダム・マーマレードの異常な謎』は3月5日DVD発売です。
実はDVDだけの謎も製作時に仕込んであります。
面白い仕事だったけど、非常に難しい仕事でもありました。

詳細はこちら↓
http://nazotokinema.blogspot.jp/2013/12/dvd.html/

鶴田の『鏡』の他に中村義洋監督、上田大樹監督の短編も収録

鶴田の『鏡』の他に中村義洋監督、上田大樹監督の短編も収録

フェデリコ・フェリーニ監督作『悪魔の首飾り』の亡霊の少女。

フェデリコ・フェリーニ監督作『悪魔の首飾り』の亡霊の少女。

山本迪夫監督の傑作ホラー『幽霊屋敷の恐怖/血を吸う人形』DVDジャケット。

山本迪夫監督の傑作ホラー『幽霊屋敷の恐怖/血を吸う人形』DVDジャケット。