寝言

『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』、挫折した人間が頑張っていく作品として本当に良く出来てる。

『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』、Filmarksの初日満足度ランキング1位になっているのですね。
今の状況の中ではあまり見たくない作品なのはどうしようもないですよね。
正直に言うと、私も飯塚健監督とちょっぴりお付き合いがあるので観に行ったわけだし……。
だけど、リレハンメル五輪で活躍した西方仁也選手の実話で、挫折した一人の人間が頑張っていく作品としては本当に良く出来ている。
そういうテーマの作品は多数あるけど、映画として本当に上手く描かれていて素直に感動しました。
もう一つ正直に言うと、1998年2月、長野オリンピック「日の丸飛行隊」の奇跡の活躍の時は、自分もかなり励まされた一人でした。
その2年前に折角クランクインした映画があったのに私が現場で混乱してしまって撮影ストップさせてしまったので監督引退を決意。
その後、小さな映画会社に勤めて宣伝関係の仕事をして、会社員として一生をおくるつもりでした。
ところが、1998年初頭からその会社の経営が怪しくなってきた。
しかも、1月に公開された『リング』という映画は、自分が低予算ビデオ映画で培ってきた恐怖演出の集大成みたいな映画らしくて、もう監督として復帰する場所も無くなったと思いましたからね。
どうしたものかと悩んでいるときに日本スキージャンプ団体でのドラマチックな金メダル獲得に本当に励まされました。
興収はふるわないけど観た人は賞賛する『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』も、映画界で奇跡のドラマを起こしそうな気がします。
追記:実は、映画『リング』は公開時に劇場で観ていないのです。
https://filmaga.filmarks.com/articles/115131/
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