寝言

『POV?呪われたフィルム?』、お陰様でヒット! ありがとうございます!!

『POV?呪われたフィルム』、お陰様でこの公開規模の作品としてはヒットとなり、現在も続映中、及びこれから上映予定の劇場もございます。 そろそろ多少ネタバラシをしつつ私の思いをあらためて記そうかと思っていた矢先、ファンの方からありがたいメールをいただいたので、それを掲載したいと思います。

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▲公開初日、TOHOシネマズ渋谷の舞台挨拶にお越しくださったお客様です。私のファンとの事で、遅くなりましがお写真掲載させていただきました。これからもよろしくお願いします。なお、本文のメールとこのお二人は関係はありません。

▲公開初日、TOHOシネマズ渋谷の舞台挨拶にお越しくださったお客様です。私のファンとの事で、遅くなりましがお写真掲載させていただきました。これからもよろしくお願いします。なお、本文のメールとこのお二人は関係はありません。

先日、『POV?呪われたフィルム?』を拝見させていただきました。
見所が豊富で、大変面白く観させていただきました。
私は「ブレア・ウイッチ?」も「パラノーマル・アクティビティ」も退屈してしまった人間ですが、鶴田監督の作品は一味違っていて、引き込まれたまま、あっという間に終わってしまいました。劇中人物がカメラをまわしている体裁のために同じようにリアリズムの制約を受けて不自由なはずなのに、じゅうぶん画面に動きがあって物語も躍動するという。その工夫が素晴らしかったです。主役が本物の女優さんたちというところでカメラも当然たくさん出てきますし、そのうえしまいには幽霊が……。あそこがやっぱり圧巻でしたね。
女優さんが本人役で出てくる時点で、観ているこちらは現実との境目を曖昧にされてしまっているのに、クライマックスのシーンなんてまさに観客と同じ場所で行なわれる。わざと何層構造にもされているんですよね。
鶴田監督にとっての映画を「撮ること」とか「観ること」とか、そういうこだわりが籠められている映画なんじゃないかと思いながら観ていました。
個人的には、ダリオ・アルジェントの『サスペリア』や『インフェルノ』、トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』なんかのややもすると馬鹿馬鹿しい過剰なシーンのある映画が好きなのですが、それと同様に、怖さは怖さのまま笑ってしまうというシーンが『POV』にもありました。AD北川さんがプール際で後ろに下がるシーンなんかは大好きです(「意外とプールに立ってるように見えるもんだね」とかカメラマンが言ってて、あのとぼけた感じと言いますか。もちろん、ぞっとするシーンではあるんですけど)。それに、試写室のシーンなんて、後から思い返せばもう愉快で仕方ないという感じでした(もちろん怖いのですが)。
監督さんに下手な感想をお送りするなど大変失礼だとは思いますが、どうかご容赦ください。
パンフレットにあった監督からの挑戦(映画の仕掛けがいくつ分かったか)は結構はずしてしまいましたので、優秀な鑑賞者でないのは確かです。
いまは映画の小説版を拝読しています。
楽しい体験をありがとうございました。
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以上、ファンの方からのメールでした。ありがとうございます。
ラストのPOVホラー、Jホラーとしてのルール違反に関して痛烈な批判や闇雲に失笑をされている方がいらっしゃいますが、私としては『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティビティ』を超えるには批判や失笑を買うのは覚悟の上で冒険するしかないと考えての結果でした。
Jホラーに愛情を持ってくださる方、Jホラーの復権を望んでくださる方は、きっと理解してくださったと信じております。