寝言

WB映画の最新Trailerに「ONLY IN THEATERS」の表記で感動! 映画は映画館で観て欲しい。

ネット公開された『ワンダーウーマン1984』の最新Trailerに「ONLY IN THEATERS」とわざわざ表記されてて感動しました。

そこで思うことがあるので、ちょっと長文です。

8月28日公開『ようこそ映画音響の世界へ』を熱烈応援している私ですが、映画は大画面だけでなく、音にも繊細な注意を払って作られる娯楽芸術なのです。その本当の魅力は映画館じゃないと体験できません。

日本の各家庭にも大型モニターが普及しましたけど、5.1ch以上のアンプを設置している家庭は全世帯に対して微々たる数です。しかも、家族や近所に配慮して大きな音が出せないことも多いはずです。

我々作り手は映画館で「観て」、「聴いて」もらう前提で作品を作っていますから、それではこちらの意図が伝わらないのです。ですから、映画はやはり映画館で観て欲しい。
そして、全国の映画館は、我々作り手の意図を充分に伝え、観客に最良の体験を届けられるように、毎日、劇場の維持に気を配っています。

さて、大ヒットが期待されていた映画が、日本でも配信ONLYになると発表がありました。
コロナ禍や様々な国際的問題も絡んでのことでしょうが、世界的一流スタッフ、キャストが人生の一部を投じて作った作品を劇場公開しないハリウッド・メジャーの決断にがっかりしました。

一方、同じハリウッド・メジャーのワーナー・ブラザース映画は最新Trailerに「ONLY IN THEATERS」と謳っている。

やはり映画の本場はハリウッドです。ハリウッド・メジャーが自社の利益やメリットだけでなく、映画全体のために頑張ってくれないと世界の映画の未来が不安になります。

まずは、ワーナーブラザース映画の『TENET テネット』が米国、9月4日、日本は9月18日劇場公開。
もちろん未見ですがクリストファー・ノーラン監督なら間違いはないでしょう。
映画館でぜひ堪能しましょう!