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8月のCS「ファミリー劇場」で鶴田監督参加のテレビ『学校の怪談』シリーズ、一挙放映!

皆さんこんにちは。監督の鶴田です。
8月のファミリー劇場で、私が参加したテレビ『学校の怪談』シリーズの3作が一気に放映されるのですね。懐かしいので少し解説させてもらいます。
1999年3月放映『学校の怪談/たたり』内『たたり』(主演:岡本綾)は私が初めて手がけたテレビ作品で、後に『リング0』、『おろち』で一緒に仕事をする脚本・高橋洋さんと撮影・柴主高秀さんとはじめて組んだ作品でもあり思い出深いです。中盤の『旅芸人の記録』からインスパイアされたショットに業界関係者から多数の賞賛をいただきましたが、一般的には理解できなかったみたいで「テレビは難しい」と勉強になりました。主演の岡本綾さんは残念ながら引退してしまいましたが、脇の田中千絵さんは台湾映画『海角七号』で台湾のトップスターになり、先日は久しぶりに日本のドラマに出演されてました。私の作品の常連、伴大介さん、それに鈴木砂羽さんと当時は無名だった阿部サダヲさんも出演しています。
2000年放映『同/呪いスペシャル』は監督はしておらず『おぞけ』に、なんと! 重要な役で出演しております。水谷俊之監督に口説かれて出たのですが、役者さんの気持ちや辛さがわかった気がしました(^_^;
2001年『学校の怪談/物の怪スペシャル』内『何かが憑いている』(主演:池脇千鶴、宮崎美子)は10年越しの企画でした。実はコミック「ほん怖」の実話が原作でビデオ&テレビの本家では諸事情で作れず関西テレビさんで実現。某高校の先生が倫理の授業で生徒たちに視聴させたという話も聞いております。「友情」と「無常」について語った作品です。大学時代に些細なことで喧嘩になって絶交し、それ以来、音信不通になってしまった幼馴染みの親友がいたのですが、原作体験談を読んだときにその過去が蘇りどうしても作りたかった作品でした。多数撮ってきたテレビの短編ホラーの中でベストだと思っています。この機会に是非!
追記:今回放映される『学校の怪談/物の怪スペシャル』はDVDには収録されていない貴重なテレビ放映版のようです。テレビ版は幾つかのシーンやショットがカットされている短縮版になります。
http://www.fami-geki.com/ichioshi/rec/1708/ファミリー劇場学校の怪談