鶴田法男監督の中国映画『网络凶铃(網絡凶鈴)』12月6日(金)本国公開(予定)!
待たせしました!!
私の中国映画『网络凶铃(網絡凶鈴)』が12月6日中国公開(予定)と発表されました。
中国の皆さんがタイトルを発音すると「ワングーシャンリン」と私の耳には聞こえますが、意味としては「ネットワークのリング」です。
映画『リング』の中国題名が『午夜凶鈴』なので、それに引っかけたタイトルです。
約10年前に中国国内でベストセラーとなったスリラーホラー小説「她死在QQ上」(彼女、QQで死す)の実写映画化です。当初は『QQ上的訪客』のタイトルで製作に着手しましたが、諸事情で『リング』の二番煎じ的タイトルになってしまったのがちょっと残念です。
でも、私は「Jホラーの父」ですから、堂々と「貞子」っぽい存在をガンガンに描いたのも事実。
「Jホラーの歴史」や、「鶴田法男の実績」を知らない人は『リング』の「真似」とか、「二番煎じ」と批判するかも知れませんが覚悟の上です。
それに、それ以上の新しい映像表現、恐怖表現、映像芸術表現にも取り組みました。
原作には無い、私の映画作家としての野心でしかなかったのに、それを許してくれた原作小説の作家、馬氏、そして、成功するかどうか分からない私の挑戦にこころよくお金を出してくれた盛プロデューサー他の中国の皆さんにとても感謝しております。
まず中国で公開されないことには日本に輸入することが出来ません。
日本の皆さんには、『网络凶铃』が12月6日に滞りなく中国公開され、それが成功をおさめるように温かく見守っていただけると幸いです。
※下記に中国サイトのURLを記しますが、閲覧不可能な方のためにスクショや場面写真、原作本の表紙を挙げておきます。
http://www.sohu.com/a/348923858_745022
フジテレビ『ほん怖 20周年スペシャル』は今夜9時から。
埼玉県民なので風雨がますます強くなっており不安を感じます。関東、東海にお住まいの皆様は、くれぐれも充分にお気をつけください。
『ほん怖 傑作選』解説、『顔の道』、『押し入れが怖い』、『誘いの森』、『恨みの代償』ほか。
2019年10月12日(土)、フジテレビ(13:30~15:25)で、『ほん怖 傑作選』放映。
https://www.fujitv.co.jp/b_hp/honkowa_sp/index.html
●『怨みの代償』(09/主演:綾瀬はるか、演出:鶴田法男)
『10周年SP』の一話。新人だった綾瀬はるかさんは、『闇からの電話』(03)、『横断歩道奇譚』(04)に出演。でも、’09年には既に大女優さんでした。それなのに新人なのに起用した『ほん怖』に恩義を感じてくれていたようで、出演を快諾してくれて嬉しかったですね。
『15周年SP』の一話。『ほん怖』で必ず登場するのは「幽霊」だけど、その次に頻繁に登場するのは「車」。『ほん怖』のお陰で車の撮影にかなり慣れました。本作は昔からある典型的なタクシー怪談をドラマ化。
坂上忍さんとは以前から間接的にお付き合いがあったので初仕事なのに楽しい現場でした。
なお、あのラストは私ではなく後藤博幸Pの要望です。
●『行きずりの紊乱者』(04/主演:上野樹里、演出:星野和成)
紊乱者は「びんらんしゃ」と読みます。非常に高尚で魅力的なタイトルが原作コミックには多いです。本作はその最たる例です。そして、これも車モノです。
星野監督は今年の『ほん怖』で、『誰にも言えない』(主演:鈴木保奈美)を担当。
●『押入れが怖い』(16/主演:中島健人、演出:鶴田法男)
昔から押し入れの怖さを描きたいと思っていたので、原作漫画誌にぴったりの体験談が掲載された時は「これだ!」と思いました。しかも、ある不動産関係の心霊写真がネットで評判になっていたこともあったので制作することに。
当時、中学生だった私の娘が中島健人さんのファンだったのでお声がけしたら、中島さんも『ほん怖』の大ファンだったので相思相愛で完成した作品。数ある自作の中でも高い完成度の『ほん怖』だと思ってます。
なお、押し入れを養生テープで塞ぐのが妙に話題になりましたが、引っ越して間もなくの設定なので、手近なところにあるのは養生テープがリアルと思ったのですが…。
●『誘いの森』(14/主演:島崎遥香、演出:鶴田法男)
『15周年SP』の一話。本作については下記にセット写真を掲載しつつ裏話も語っています。
https://www.fujitv-view.jp/article/post-2357/
●『迷い道に憑く女』(18/主演:平祐奈、演出:下畠優太)
真っ昼間の道を幽霊が走るのは、私が演出した‘12年の『右肩の女』(主演:岡田将生)とこの作品しかないと思います。
私のフジテレビ『ほん怖』の他、映画『POV~呪われたフィルム~』(12)にも助監督で参加してくれた下畠優太監督作品。
下畠監督は今年の『赤い執着』(主演:中条あやみ)を演出。
●『顔の道』(09/主演:佐藤健、演出:鶴田法男)
『真夜中の徘徊者』(03/主演:阿部寛)、『幽惑ドライブ』(07/主演:増田貴久)、と並んで再放送回数が多い人気作。この3本以外に怖い作品として頻繁に名前が挙がるのが、『黒髪の女』(05/主演:松浦亜弥)、『6番の部屋』(06/主演:堀北真希)、『あかずの間』(10/主演:坂口憲二)あたりでしょうか?
この全部が、私、鶴田法男の演出作品。
『顔の道』は原作の鯛夢さんの漫画が秀逸で色々とインスパイアを受けました。
また、屋敷に入るくだりの演出は『悪魔のいけにえ』風にしようと思って撮ってましたね。
なお、『顔の道』が放映された2009年8月25日に某マンションで撮影した動画をアップします。
この数年前に窓を開けてリアルタイムで『ほん怖』を観ていたら悲鳴が飛び込んできたのです。『顔の道』には自信があったので放映時にマンションの廊下で撮影したら案の定……(^0^)
そして今夜21:00、『20周年スペシャル』放映!
https://www.fujitv.co.jp/b_hp/honkowa_sp/
なんと! フジテレビ『ほん怖』公式サイトに、『ほん怖』全作品リスト、掲載!
フジテレビ『ほん怖』公式サイトに、「全作品リスト」掲載!
放映日(発売日)、題名、主演、出演、演出(監督)、脚本家が分かります。
『ほん怖』20周年! 原作漫画誌生みの親、フジテレビP、そして鶴田法男の貴重なトーク掲載!
「フジテレビュー!!」にフジテレビ『ほん怖』20周年記念スペシャルのてい談が掲載されました。
「ほんとにあった怖い話」というタイトルはどうやって生まれた?
映画『リング』公開後に始まったのに『ほん怖』がJホラーの原点と、なぜ呼ばれる?
原作漫画誌の編集者、長谷川まち子氏、フジテレビ後藤博幸チーフプロデューサー、そして私、鶴田法男の『ほん怖』誕生&制作秘話です。
ビデオ映画版の企画書を当時、朝日ソノラマから発行されていた「ほんとにあった怖い話」編集部に持っていったのが1989年でした。ですから、長谷川まち子元編集長とのお付き合いは30年になりますけど、今回初めて知る事が多数でビックリでした。
『顔の道』(主演:佐藤健)、『赤いイヤリングの怪』(主演:大島優子)、『どこまでも憑いてくる』(主演:玉森裕太)、『誘いの森』(主演:島崎遥香)の制作秘話、そして貴重な現場写真も!
是非、ご一読を!
トーク①
https://www.fujitv-view.jp/article/post-2359/
トーク②
https://www.fujitv-view.jp/article/post-2357/