09年8月25日、フジテレビ『ほん怖』の『顔の道』(主演:佐藤健)放映時の町の悲鳴動画公開!
私、鶴田法男が演出したフジテレビ『ほん怖』の『顔の道』は佐藤健さんを主演に迎えたこともあって一流のホラーに出来た自信がありました。そこで放映時に屋外で動画を撮ったところ、狙い通りに悲鳴が(笑)
16日放映『ほん怖』、“最恐選挙”開催中↓
https://fujitv.co.jp/honkowa/index.htm
#ほん怖
『劇場版 ほんとうにあった怖い話』シリーズとOV版&フジテレビ版『ほん怖』は全く無関係です。
現在、『劇場版 ほんとうにあった怖い話~ゾクッ事故物件芸人~』という作品が一部劇場で公開中&公開予定です。
毎年、この時期になると新作が上映されており、略称『ほん怖』とも呼ばれています。
ですが、これは私が1991年に朝日ソノラマ(現・朝日新聞出版)の同名コミックをオリジナルビデオ(ビデオ専用映画)として企画から立ち上げて監督して完成させた『ほんとにあった怖い話』とその続編、及び、1999年から放映が始まったフジテレビのドラマ版とは全く無関係です。
オリジナルビデオ版&フジテレビ版の『ほん怖』には「う」が入りません。
8月16日放映『ほん怖』の“最恐選挙”の候補作26本の監督、脚本家も分かるリスト。
今月16日放映『ほん怖』の“最恐選挙”の候補作26本は「主演1人」しか記されてません。
人気タレント優先主義のフジテレビさんらしい切ない表記なので、他キャスト、監督、脚本家も分かるもう少し詳しいリストを作りました。
選考の参考にしてください。
「映画秘宝」最新号で、受戒さんが『悪霊怪談』を紹介してくださって感謝!
「映画秘宝」最新号は、話題の『近畿地方のある場所について』の他、三留まゆみさんの70年代ホラーカルチャーの長文論説、4K版公開『呪怨』等など多角的にホラーを捉える見事な内容で永久保存版な1冊。
その中の「『呪怨』よりも怖い!? オリジナルビデオ作品ベスト5!」で受戒さんが1996年発売『悪霊怪談 呪われた美女たち』(別題『Giri Giri GIRLS in 超・恐怖体験』)の4話目を選出してくださっていて感謝。
ビデオは廃盤、配信も無しの作品なので、実は去年の横浜シネマノヴェチェントの「鶴田法男監督特集」で上映出来ないかと探ったものの、権利元と連絡が取れず断念。今や鑑賞完全不可能な幻の作品になってます。
この4話目は、1994年発売の自作OV『戦慄のムー体験』編集中に私が体験した恐怖体験から発想してプロットに起こしたのが全ての初まりでした。編集室で3日間徹夜していたので見た幻覚です。
今、ファイルを掘り返したらそのプロットが出てきたのでアップします。なにしろ鑑賞不可能な作品になってますからね。
これをブラッシュアップして完成させた作品の内容は少し変わりましたが、「ビデオに映っていた女の幽霊が抜け出してくる」という基本設定は最初のままです。
ちなみに、脚本家の高橋洋さんは本作を、「映画『リング』の参考にした」とおっしゃってくださっていて、大変に嬉しく思ってます。








7月9日発売『呪ワレタ少年⑤ 彼と旅する少女』の『コップの中』は、小泉八雲の『茶碗の中』のオマージュ!
7月9日、『呪ワレタ少年⑤ 彼と旅する少女』が発売です。
この巻の4話目『コップの中』は、小泉八雲の『奇談』の中の一篇『茶碗の中』のオマージュで書きました。
小林正樹監督『怪談』の一篇として映画化された影響なのか、八雲の『怪談』の一篇としても語られている作品です。
私が『茶碗の中』をはじめて読んだのは小学校5、6年の頃です。怪異の説明が無いどころか、話が途中で終わってしまう内容に、とてつもない恐怖と衝撃をおぼえました。
その記憶があったので、読者の心霊体験を漫画にする「ほんとにあった怖い話」(現・「HONKOWA」)に出会った時に、「これを映像化しよう!」と思う大きなキッカケになりました。
なにしろ『ほん怖』の原作は、実際の体験談なのでそのどれもが物語として成立していないのです。それだけに、自分が小学3年生の時に見た幽霊体験と同様でとてもリアルなのです。
でも、企画書を書き始めた時に、「物語の無い作品を作って意味があるのだろうか?」という疑問が生じたのも事実。
その時に、『茶碗の中』の序文を読み返したら「道を歩いていたら突然、断崖絶壁の縁に出てしまったような鮮烈な感覚とその記憶に文学的価値がある」的なことが書いてあったので、企画の推進に自信を得られたものでした。
つまり、「文学的価値」を「芸術的価値」に置き換えれば、製作する意味が大いにあるわけです。
その最大の結果が、OV版『ほん怖/第二夜』に収録されている『霊のうごめく家』だったのだと思います。
閑話休題。
『呪ワレタ少年』は児童小説なので、『コップの中』は話が途中で終わってしまうようなことはしてません。ですが、自分が子供の時に『茶碗の中』を読んで受けた1/100の恐怖と衝撃を届ける事が出来ればと願っています。
それが次世代の若き才能の芸術活動のキッカケになるかも知れません。
追記:ちなみに、9月からのNHK朝ドラ『ばけばけ』は、小泉八雲の妻セツをモデルにしたドラマです。なので、今年の後半は『怪談』が大いに話題になると思います。