寝言

自分に映画の面白さを気づかせてくれ、父の劇場を応援してくれたワーナー・ブラザース映画

昨年末は『エクソシスト 信じる者』鑑賞後に『エクソシスト』を、今年に入ってデヴィッド・ソウル逝去で『ダーティハリー2』を、昨日はテレ東「午後ロー」で『燃えよドラゴン』を見返したのだけど、これら全て1973年製作のワーナー・ブラザース映画だったのに気づきました。
しかも同社は、翌年には『タワーリング・インフェルノ』を20世紀フォックスと共作。
自分に映画の面白さを気づかせてくれたのはワーナー・ブラザースだった気がします。
それだけでなく、前にも書きましたが、父が東映封切館「三鷹東映」だったうちの劇場を1977年に名画座「三鷹オスカー」に業態転換させたときに、最も応援をしてくれた洋画メジャー会社がワーナー・ブラザース日本支社でした。
「映画館が潰れたら、映画会社は成り立たないからね」と当時の同社日本支社長が言ってくれて、「三鷹オスカー」が開館して間もなくに、名画座にはほとんど出していなかった『レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ』や『エクソシスト』を特別に上映をさせてくれたのです。
特に、『レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ』上映時は三鷹駅前通りに入場を待つ行列が出来て、三鷹警察からクレームが入るほどで父が大慌てになっていたものでした(笑)。でも、このおかげで「三鷹東映」が名画座に切り替わったことが一気に広く認知されて大変に助かったものです。
当時は、封切り(ロードショー)館から、低料金の名画座に転換するのはある意味「格落ち」でした。しかし、父の選択を前向きに受け取って応援してくれたワーナー・ブラザース日本支社さんには、劇場の息子としても感謝しかありませんでした。
そんなわけでいまだにワーナー・ブラザースの映画群にはとても好感を持っているし、新作も応援したい気持ちが働いてしまいます。
いち映画ファンとしても映画作家を大切にする社風がありイーストウッド、キューブリックを支え、最近ではジェームズ・ワン、そしてクリストファー・ノーランを飛躍させた会社でもあったので尚更に好感度が高いです。
ただし、動画配信でノーランと揉めてしまったり、マーベルに対抗してヒーロー物に力を入れ始めて少々残念な方向に走ってしまった気がしてましたけど、それも軌道修正を始めたような雰囲気なので、あらためてワーナー・ブラザースさんには頑張って欲しいと願います。