新海誠作品が世界的人気を博すのはスピルバーグ作品と同様だと納得、『すずめの戸締り』。
昨夜は『すすめの戸締り』を2度目の鑑賞。
初見がIMAXだったので、通常スクリーンで観るつもりだったのに、結局、またIMAX鑑賞。やはりこの迫力は大画面、最良の音響で体験したくなります。
2度目なので少し冷静に観られたのだけど、これだけの要素を約2時間によくも詰め込んだとあらためて感心。
宇宙を舞台にしたティーンエイジの遠距離恋愛を描いた『ほしのこえ』以来、壮大な宇宙と男女のささやかな恋を巧みにからめて、人間の存在意義を嫌味無く肯定してくれるのが新海誠監督作品だと思っていた。今回はそのテーマはままに、日本人にとって目を背けたい気持ちになる自然の脅威を題材に描いた大胆さにやはり敬服するばかりだ。
『ジョーズ』以降のスピルバーグ作品がささやかな人間の営みと壮大なスペクタクルとからめられて、サスペンス、ホラー、SF、アドベンチャーなどの全てのジャンルを内包した全方位的作品になり世界的人気を博したのと同様に、新海誠作品が世界で人気を博し、ハリウッドリメイクも着々と進行するという事にひどく納得するばかりだ。
でも一方で、『すずめの戸締り』は色々と詰め込みすぎていて、一部のエピソードやキャラクターをもう少し丁寧に描いて欲しかったなぁ、という欲も出てきてしまったけど、まあ、些細な難点に過ぎないです。




