寝言

『RRR』は大変に面白い映画だが、手放しで楽しめる作品ではなかった。

『RRR』は大変に面白い映画。
なのだが、イギリス支配に抵抗するインド人の物語は、日本統治に抵抗する中国人の物語に転換しても違和感が無いなので、『戦慄のリンク』製作中に中国で観た抗日ドラマを思い出してしまって素直に楽しめませんでした。
中国のNHKであるCCTVでは、残虐行為で中国人を苦しめる日本軍が、勇気ある中国人の活躍で打ち負かされるというパターンのドラマを始終放映している。
『RRR』は二人の男の友情物語に絞ってるから抗日ドラマのような押しつけがましさはないけど、物語の骨格は抗日ドラマと同じですからね。
『RRR』は米国では大変に評価されたらしいし、英国でも公開されて約65万ポンドの興収をあげたとWIKIPEDIAに書いてある。その数字が高いのか低いのか分からないけど、イギリス人がこの映画を観てどう思ったのかちょっと知りたい気がしました。
正直、私は中国で抗日ドラマを観ていて、やはり気持ちの良いものでは無かったですからね。
それにしても、あのイルザだかグレタ(スウェーデンの環境活動家に非ず)みたいな残虐おばちゃまが『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』で名前を覚えた美女アリソン・デューティだったと鑑賞後に知って唖然