寝言

舞台『六番目の小夜子』の裏話②。

舞台『六番目の小夜子』の裏話、其の二。
この舞台は小説が最初に刊行された1992年の設定です。
恩田陸さんの原作「あとがき」によれば、当初は酷評されたけど翻訳家、書評家の大森望さん、作家の綾辻行人さん、小野不由美さんらの賞賛で人気が出たとのこと。
実は同年には、私のビデオ映画『ほんとにあった怖い話 第二夜』が発売されて、自信作『霊のうごめく家』が収録されていました。評論家等には全く無視されましたが、黒沢清監督、脚本家、高橋洋さん、篠崎誠監督らはあちこちで賞賛してくれて私の出世作になりました。
ですから、私はどこか運命的なものを感じつつ『六番目の小夜子』の舞台化に取り組みました。観劇された方が、「小ネタ」と思った点は、私的には「験かつぎ」でした。万が一、酷評されたり、無視されてもいずれ必ず評価される作品にしたかったのです。
でも、舞台『六番目の小夜子』は、そんな心配は無用の高評価で幕を閉じることが出来たと思っています。
ちなみに、沢木容子(山内瑞葵)が持っていたVHSビデオは、写真の通りの今は手に入らない貴重な本物です。私の私物です。
舞台『六番目の小夜子』、1月23日(日)まで見逃し配信中。
6月発売、DVD予約受付中。