寝言

映画『おろち』への素敵なファンレターをいただきました!

映画『おろち』への熱いファンレターが所属事務所に届きました。
送り主さんはホラー作品は好まないし、原作も読んだことがないということだけど、「この作品は人間の隠されている部分が濃密に描かれており、とても引き込まれてしまいました」、「ストーリーだけでなく、セット美術、衣装、音楽等、全てが合わさった事で、怖く美しく切ない映画になったのだろうと感じました」、「1つの映画にここまでハマったのは初めて」等など、便せん2枚に心のこもった文章が綴られていました。
初見はアマゾンプライムだったそうだけど、何度も観たいのでDVDを購入して繰り返し鑑賞しているとのこと。本当に嬉しい。
送り主さんは「おろちファン」とだけ記しているのみでしたので、このような場でお礼をさせていただきます。性別も年齢も不明の方ですが、とにかく深く感謝いたします。
ただし、本作は東映ビデオ、佐藤現プロデューサーが企画し、脚本の高橋洋氏のお二人の情熱によって作られた作品です。私はこの2人の優れた映画人に選んでいただいたに過ぎません。
公開時はまったくの不評で、老舗の某映画雑誌の星取表でも酷評の嵐で凹んだものですが、綾辻行人さん、ライムスター宇多丸さん、岩井志麻子さんらは高く評価してくださり徐々に評価が上がりました。
今や『ほん怖』、『リング0』と並んで自分の代表作になっています。
実際、中国に招かれたのも『ワンリューシュンリン(原題)』の原作者マ・ボヨン氏が映画『おろち』のファンであり、中国の映画人も本作を高く評価してくれていたのがきっかけでした。
ヒットはしても2、3年後にはすっかり忘れられてしまう作品も多い中、公開から13年が経過している監督作品にこんな素敵なファンレターをいただけるとはなんと幸福なことか。これを糧に今後も頑張りたいと思います。
鶴田法男website『おろち』特設サイト↓
http://www.howrah.co.jp/tsuruta/index2.html

『おろち』へのファンレター(合成)1
『おろち』ポスター『おろち』ジャケット写真