寝言

『ミッドナイトスワン』、期待以上に素晴らしかった。内田英治監督に最大限の敬意を表したい。

期待以上に素晴らしかった。良かった。
草彅剛さんの演技力と存在感は言うまでもないけど、服部樹咲さんという新人女優を得られたことが本作の大きな幸福の一つですね。
最近は監督のインタビューや詳しい解説に触れずに映画を見行くので作品に対して失礼になったらお許し頂きたいが、エディ・レッドメイン主演、トム・フーパー監督『リリーのすべて』が作られたことがこのオリジナル脚本に活力を与えているのかしら、と思ったりもしました。
そこに『ビリー・エリオット』をからめて……。
意地悪な気持ちがあってこんなことを記しているわけではなくて、どうやってこの優れたオリジナル脚本を書き上げたのかを探りたくなってしまったのです。
とにかく、この作品をお作りになった内田英治監督に最大限の敬意を表したいです。
あ、それと、久しぶりに劇場で映画を見たのですけど、主人公の女子中学生、一果(服部樹咲)の生足が最初のうちはアザや傷だらけで汚いんですよね。やさぐれた家庭環境で育っているのがそれだけでわかる。でも、凪沙(草彅剛)と生活をしてバレエに出会ってから、その生足が段々にキレイになっていく。
その生足がアップで映ることは無いけど観客に伝わるのが、大スクリーンで観る映画の面白みなんだとあらためて感じました。
後半に登場する胸の特殊メイクもさらりとしているから非常に説得力がある。
やはり映画は映画館で観ないとダメです。良くできた映画ほど尚更に映画館で観ないとダメです。
ミッドナイト・スワン