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今夜『この世界の片隅に』NHK放映。2016年「三鷹コミュニティシネマ映画祭」の「片渕須直監督特集」の思い出。

いよいよ今夜21時より、NHK総合で『この世界の片隅に』放映!
私と実兄がスーパーバイザーを務める「第7回 三鷹コミュニティシネマ映画祭」で「片渕須直監督特集」を開催したのは2016年11月23日。
 
『アリーテ姫』と『マイマイ新子と千年の魔法』の2本立てに片渕監督のトークショー。
 
11月12日に始まった『この世界の片隅に』公開日からたったの11日後のことです。
 
数年前から「片渕須直監督特集」の開催を提案していた映画祭実行委員、関根響一氏(写真左)の尽力で実現したことでした。
 
片渕監督の新作が秋に公開されるらしいという関根氏の情報を聞いて、「だったら開催してみようか」と実行委員がやっと重い腰を上げたのが、この年の春でした。
 
私は『この世界の片隅に』の真木太郎プロデューサーとお付き合いがあったので、開催に向けてのサポートをすることになりました。
 
映画祭の準備を始めてから『この世界の片隅に』が完成し、その評判は業界内にあっという間に広がり、私の耳にも入りました。
 
その頃、新海誠監督『君の名は。』が空前の大ヒットになっていたので、今年はアニメに勢いがあるし、『この世界の片隅に』は非常に評判が良いからきっとヒットするのではないかと無責任に考えました。
 
その事を真木プロデューサーに電話で素直にお話ししたら「作品にはもちろん絶対の自信はあるけど、『君の名は。』みたいな若者に受ける内容じゃないからね」とボソリと不安を口にされていたのがいまだに耳に残っていますね。
 
そして、その後、マスコミ試写が始まって、私もいち早く鑑賞させていただいたわけです。
 
もう本当に、筆舌に尽くしがたい感動というのをはじめて味わいました。
マスコミ向けの試写会場で客席から自然と拍手が起きるというのもはじめて体験しました。
 
そして、公開前に絶賛の嵐が飛び交い11月12日の公開からはメイン館のテアトル新宿が連日満席が続き、若い人達も集客して真木プロデューサーの不安などあっという間に吹き飛ぶ状況に。
そして、11月23日の我が映画祭の「片渕須直監督特集」は前売りで完売。
 
トークショーではやはり片渕監督を昔から応援するライターの廣田恵介氏に聞き手に立って頂き開催。
その模様のレポートが下記にアップされています。
今夜の放映を前にご一読頂くのも一興かと思います。
 
なお、写真左のポスターや映画祭サイトをご覧いただくとわかるように「第7回 三鷹コミュニティシネマ映画祭」では11月19日に「新海誠監督特集」を組んで新海監督にもお越し頂いておりました。
 
これも『君の名は。』が空前の大ヒットになるなんて誰も予想していなかった公開前から準備したことなので実現したことでした。
 
2016年の当映画祭は、まさに奇跡の映画祭でしたね。映画の神様に心から感謝しております。

中央、片渕須直監督。 左、「片渕須直監督特集」を企画・推進した三鷹コミュニティシネマ映画祭実行委員、関根響一。 右、鶴田法男。 右端、『この世界の片隅に』主演のすずさん。

中央、片渕須直監督。
左、「片渕須直監督特集」を企画・推進した三鷹コミュニティシネマ映画祭実行委員、関根響一。
右、鶴田法男。
右端、『この世界の片隅に』主演のすずさん。