「幽霊の日」に『悪霊怪談』をSNSに紹介してくださった方がいて感激です!
7月26日の「幽霊の日」に下記投稿をしてくださった方がいらっしゃいました。古い作品を正当に紹介してくださり本当に嬉しく思いましたので、こちらにも転載させていただきます。
『悪霊怪談/呪われた美女たち』は1995年に『Giri Giri Girls in 超・恐怖体験』の題名で発売されたのを再編集、改題してリリースした作品です。
つまり『リング』公開の3年前です。
後に高橋洋氏から「『リング』のテレビ抜けの参考にさせてもらいました」との発言もいただきました。
『悪霊怪談』は当時人気だったギリギリガールズというセクシーアイドル・グループを主人公にしたホラー作品で5話のオムニバスでした。
その4話目が、ビデオ編集室の怪異を描いた作品でした。『悪霊怪談』では各話のタイトルを外しましたが、オリジナルの『Giri Giri Girls in 超・恐怖体験』では『心霊ビデオ』というタイトルが付いておりました。
実はこの『心霊ビデオ』は私の実体験が基になっています。1994年に雑誌「月刊 ムー」の「私の怪奇ミステリー体験」という読者投稿コーナーをドラマ化する『戦慄のムー体験』という作品を作ったのですが、その時、夜中に一人で編集室に閉じこもっているときに体験した事なのです。
女がテレビモニターから抜けて出てきた!
なんて事は無かったのですけど、撮影した夜の映像に奇妙な人影が写っていたのです。画面の隅に這うように居たので最初は気付かなかったのです。しかし、編集して再生するたびにそれが形を変えていたのです。再生するたびに人の姿にしか思えなくなり、しかもこちらに近づいて来るように思えました。赤坂の小さな編集室に一人で閉じこもっていたので、頼れる人は誰もおらず、真夜中なので制作会社に電話をしても誰もおらず、明日の編集アップを約束していたので帰るわけにもいかず、でも、これ以上はその映像を見たくなくて悩んでいるうちに爆睡してしまいました。
実は、編集作業のために三日ほどほぼ貫徹していたのでもうろうとしており幻覚を見たのだと思います。しかし、とんでもなく怖い体験だったので、「ギリギリガールズでホラービデオを作って欲しい」と依頼が来たときにその体験を生かしてプロットを書いたのでした。
私の場合、自分ひとりで脚本まで書いてしまうと独りよがりになって観客に分かりづらくなる不安があるので、プロットを書いても脚本家さんに任せることが多いです。
本作も当時は信用していた脚本家に任せましたが、当初書いたプロットが90%生きる内容になりました。
15、6年前にDVDが出たのですが今は絶版です。ビデオ『ほん怖』と並んでDVD再発をしてもらいたい作品です。
#幽霊の日
「こういうのが一番怖い!」と思わせてくれるのが鶴田法男監督の『悪霊怪談』に出てくる赤い服の女。編集中のビデオ素材に写りこんだ謎の女が、再生を重ねる度にこちらへと近付いてきて、最後は何とモニターから出てきてしまう。言っておくけど、『リング』の貞子よりも2年早いからな! pic.twitter.com/No9fAPbaAH— 樹海 (@jukai_horror) July 26, 2019