寝言

『僕はイエス様が嫌い』必見!

TOHOシネマズ日比谷にて『僕はイエス様が嫌い』を初日舞台挨拶付き上映鑑賞。
仕事をしたことは無いけどお付き合いのある佐伯日菜子さんが、上映前挨拶で「この作品を皆さんにご覧頂ける日が来て嬉しい」と感極まって泣いていらしたので、こちらもこみ上げてしまい期待200%での鑑賞。
そんなこともあって正直な話、前半は予告の印象通りの良質作品のイメージで観ていたのだが、やはり優れた作品というのは一筋縄ではいかない。突然、何の前触れもなくガラリと変わり唖然。そして、主人公の少年ユラが祈る両手である行動に出る一瞬の芝居が強烈で、あのドンッという音は一生耳から離れないだろう。
極力減らされた台詞と、ナチュラルな芝居を縁者から引き出す演出、的確かつ無駄の無いショットの積み重ね。
着飾ったわけではないのに否が応でも人の目を惹きつける美男美女と知り合えた気分。
脚本、撮影、編集も兼ねる奥山大史監督が撮影時22歳であったことについては、さんざん語られているのであらためて記すまでもないし、そんなことよりも素晴らしい作品に出会えたことの喜びをひたすら神に感謝したい。
それと、たまたま一緒に鑑賞した友人の女性が帰りに「佐伯日菜子さんの後半の芝居が凄かったですね」と言うので、「あの状況ではああなるでしょうけど、台詞も無いし、アップも無いのに凄い芝居ですよね」なんてやり取りもした。このところ理不尽な事故や事件が相次いでいる現実と、少年の心を描いたファンタジーとも言える本作を、佐伯さんのあの強烈な芝居が結びつけているので、なおさらにこちらの魂に響く。
ちなみに、佐伯さんは『エリカ38』(日比遊一監督)、『葬式の名人』(樋口尚文監督)、『イソップの思うツボ』(上田慎一郎監督、中泉裕矢監督、浅沼直也監督)と話題作、注目作に立て続けにご出演されていて嬉しい限り。
写真はパンフレット、一部1000円だけど、その価値はあります。
『僕はイエス様が嫌い』公式サイト
https://jesus-movie.com/

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190531-00000259-sph-ent
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