2004年1月10日〜
2005年3月20日
毎週土曜日19:00〜20:00
フジテレビ放映
総合プロデュース:後藤博幸
演出: 鶴田法男、加藤裕将、
星野和成、三宅隆太、
大木綾子
脚本: 三宅隆太、清水達也、
田村孝裕、長津晴子、
玉城悟、佐藤太喜、
小川智子、高木登
制作: フジテレビ
〈出演〉
稲垣吾郎
成宮寛貴
相武紗季
蒼井優
長澤まさみ
堀北真希
佐々木蔵之介
綾瀬はるか
岡本綾
香椎由宇
前田亜季
勝地涼
上野樹里
他 |
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『ほん怖』のレギュラー・シリーズ。単発のオムニバス・ドラマだった時と異なり、ドラマの間に「ほん怖クラブ」と呼ばれる稲垣吾郎と子供たちが心霊現象を研究したり心霊写真を分析するパートが加わりバラエティ番組に近いものになった。
再現ドラマは、彼氏と廃屋に肝試しに行った女子大生(和希沙也)が着物を着た少女に追いつめられる『廃屋の少女』。田舎道で怪しい女性客を乗せたタクシーの運転手(田中哲司)が遭遇する恐怖の『死ねばよかったのに』。病院の廊下に飾られた鏡の中の霊に襲われた少年(神木隆之介)の体験を描く『深夜の鏡像』。また、寺で迷子を見つけた女子高生(柊瑠美)のちょっと心温まる幽霊話を映像化した『夕暮れの迷子』のような怖くない作品も幾つかあった。なお、シリーズが好評だったことから同年4月3日土曜日の同時間帯に1時間の特別編が放映された。 |
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『ほん怖』がレギュラー・シリーズになるのは嬉しかったが、バラエティ番組的な構成になると知ったときはいささか落胆した。ただし、私が1991年に『ほん怖』をビデオ映画化したときにイメージしていたのは、1960年前後に日本でも放映されたアメリカの超常現象&心霊現象再現ドラマ『世にも不思議な物語』(注参照)だったので、とにかくゴールデンタイムに毎週放映されることで『ほん怖』がそのイメージに近い存在になると思い前向きに取り組むことにした。実際、午後9時台の単発ドラマだったときよりも低年齢層の視聴者が増えたのは間違いなく、私にとっての『世にも不思議な物語』と同様に、多くの少年少女にとって『ほん怖』が恐怖と共に様々な感情を喚起させ感性を刺激する作品になっていればと願ってやまない。
注:『世にも不思議な物語』(原題:ONE
STEP BEYOND)は『ワン・ステップ・ビヨンド』、もしくは『これは実話です』の邦題で放映されていたこともある。 |
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