水曜プレミア 日本のこわい夜/すきま
「全国ビデオ、CDショップ、書店などでDVD発売中」
日本のこわい夜 特別版
2004年9月22日
21:30〜23:30
TBS放映

〈出演〉
中村俊介
嶋田久作
山崎樹範
海田葉月
プロデューサー:一瀬隆重
コー・プロデューサー:森谷雄/西前俊典
監督:鶴田法男
脚本:高山直也
音楽:西村麻聡
撮影:磯貝喜作
照明:田村文彦
美術プロデューサー:本田邦宏
助監督:本間利幸
製作担当:中村和樹
製作協力:アットムービー・ジャパン
製作:TBS/オズ
 小寺(中村俊介)が高校からの友人である清水(山崎樹範)のアパートを訪ねたのは、管理人(嶋田久作)が清水の失踪を知らせてきたからだった。管理人に促されるまま清水の部屋に入った小寺は唖然とした。部屋中にガムテープが貼られていたからだ。それは隙間という隙間を埋めるように貼られていた。どこに清水は消えたのか、なぜガムテープが貼られているのか、いぶかるばかりの小寺だが、気づけば管理人もいつの間にか消えていた。そしてひとり部屋に残された小寺に正体不明の恐怖が襲いかかる……。
 2004年10月に同時公開された『予言』と『感染』のPRをかねて作られたオムニバス・ドラマの一遍。私以外に落合正幸、清水崇、中村義洋、白石晃士らの監督が参加した。『すきま』は『予言』の仕上げ作業をぬって監督したので慌ただしい製作だったが役者もスタッフも乗ってやってくれて楽しい現場だった。特にホラー初挑戦の中村俊介さんの恐怖に遭遇したときのリアクションが素晴らしく、キャメラマンも私が妥協しようとしたカットをねばって撮ってくれて本当にありがたかった。それだけに、一瀬プロデューサーが編集チェックの際に「さすがですね」とひと言でOKしてくれたのが嬉しかった。本作はCGも合成も一切使っていない。だが、その方が恐怖にリアリティが出るとあらためて思った仕事だった。