予言
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予言 プレミアム・エディション
2004年10月2日公開
配給:東宝
上映時間:95分
ニューヨーク・トライベッカ映画祭2005 出品

〈出演〉
三上博史
酒井法子
堀北真希
小野真弓
山本圭
吉行和子
エグゼクティブ・プロデューサー:濱名一哉、小谷靖
プロデューサー:一瀬隆重
アソシエイト・プロデューサー:
木藤幸江
原作:つのだじろう「恐怖新聞」
監督:鶴田法男
脚本:高木登、鶴田法男
音楽:川井憲次
撮影:栢野直樹
照明:渡部嘉
美術:斉藤岩男
装飾:尾関龍生
録音:小松将人
サウンド・エフェクト:柴崎憲治
音楽プロデューサー:慶田次徳
編集:須永弘志
視覚効果:橋本満明
特殊効果:岸浦秀一
特殊メイク:中田彰輝
キャスティング:山口正志
助監督:片島章三
製作担当:宿崎恵造
ライン・プロデューサー:福島聡司
 大学講師・里見英樹(三上博史)は妻・綾香(酒井法子)、娘・奈々との帰省帰りの途中に立ち寄った電話ボックスで、娘の死亡記事が載った奇妙な新聞を見つけた。そこには「自家用車にトラック衝突、女児死亡」と書かれている。その新聞を怪訝に見つめるばかりの里見。その元へ自家用車を降りた綾香が訪れたとき、記事通りの事故は起きた。里見と綾香の目の前で娘・奈々は事故死した。それから三年後、里見と綾香は離婚し別々の生活をおくっていた。事前に娘の死を知りながら、それを救えなかった悔恨から立ち直れない里見は高校教師となっていた、一方、綾香は大学で「恐怖新聞」と名付けられた謎の現象について研究をしていた。そんなある日、里見の元に再び「恐怖新聞」が届く。そこには里見の教え子・若窪(堀北真希)が連続殺人鬼の犠牲になるという記事が書かれていた。里見は今度こそはその災厄を阻止するべく走り出すのだが……。
 本作をご覧になった方はご記憶だろうが、主人公・里見は「恐怖新聞」によって死傷者百余名の列車事故を事前に知らされ、それに乗車して死ぬはずだった元妻を間一髪で助けるというシーンがある。しかし、本作を作っている最中も公開された後も、日本の列車はとても安全なのでこんな大事故は実際にはあり得ないだろうと思っていた。これは映画だから大袈裟にしただけなのだ。ところが、本作公開後の翌年2005年4月25日にJR福知山線脱線事故が発生し107人の方が亡くなり、555人の方が負傷した。本作のビデオ&DVDが同月の1日に発売されたばかりだったこともあり、このニュースを目にした私はひどくショックを受けた。あり得ないと思って映画に描いたことが現実に起きてしまったのだ。自分に責任があるわけではないのだが、数日間、複雑な心境になってしまったことを覚えている。とにかく、痛ましい事故や惨事は映画の中だけであって欲しいと切に願うのみだ。